鳩山由紀夫幹事長は14日午後、北海道市内で開催された民主党北海道2009年政治セミナー「チェンジ!政権。躍進の集い」に参加。1000名を超す聴衆を前に政権交代に向けて、熱い講演を行った。
鳩山幹事長はまず、小沢一郎代表の秘書問題を取り上げ、ご心配をおかけしたことに対し陳謝した。一方、政治資金規正法の虚偽記載という本来なら行政指導で済む問題が、なぜこの時期に逮捕されなければならないのかと疑問を呈し、漆間官房副長官の発言を問題視、検察は説明責任を果たすべきだと訴えた。また、小沢代表はこの疑惑について、国民の皆さんに説明責任を果たそうと努力していると説明。政治とカネの問題に関しては、改めて岡田克也副代表(政治改革推進本部長)のもとに徹底的に議論し、政治とカネにクリーンな民主党の姿を示していくとした。
そのうえで、「今ここで政権交代ができなければこの国はどうなるのか。自公政権が続くとこの国の未来はあるのか」と提起。「何としてもこの難局を乗り越えなければならない。挫けている猶予はない」として、オバマ新大統領誕生による米国のチェンジ同様に、日本においても政権交代の必要性を訴えた。
鳩山幹事長は定額給付金にも言及、「2兆円あれば100万人の雇用創出が可能、森林の再生や介護等、必要なところに必要な資金を手当てすることで日本の病を手当てすることできた」と主張。自公政権の党利党略によるものだと批判する一方、このような政治を蔓延させた原因は野党にも責任があるとして、「緊張感をもって国民の思いを受け止める政治に変化させなければならないぎりぎりの時期にきている」と語った。未曾有の経済危機においてなぜ消費税増税が争点となるのか、と官僚主導の発想が垣間見られると指摘。「未曾有の経済危機においては、前例主義の官僚主導ではなく、国民の意思を受け止めた政治家主導の政治が必要だと訴えた。
最後に、国から地方への権限と財源の大幅移譲による真の意味での地域主権の必要性を強調。「地域のことは地域で決める日本に育て上げることが大事なとき」だとして、税金のムダ遣い、官僚の天下りをなくし、地域の優先順位によって政策が決められる、道民の声が聞こえる政治を実現すると表明、「政権交代によりのみこの国の政治は蘇ると確信を持っている」と決意を語った。
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