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鳩山由紀夫幹事長は２１日昼、鹿児島県南九州市のコミュニティーセンター知覧文化会館で松下忠洋・国民新党鹿児島県第３区総支部長が開催する「松下ただひろを励ます会」に参加。集まった約７５０名の支持者に政権交代で国民の声が届く政治をつくるために、松下総支部長と民主党に大きな力を与えて頂くよう力強く訴えた。
はじめに鳩山幹事長は、「この薩摩半島から日本を変えようと大きな勇気に燃えて集まった方々とお目にかかれて大変幸せに感じている」と感謝の意を表した。
次に鳩山幹事長は、「鹿児島で大きな政権交代の風を起こそう。今の麻生政権、自民党の姿を見て日本の世直しが必要だと考えている方々と連携をとり、ふるさとからこの国を変えるという意思を示して頂きたい」と述べ、「国を憂う方々が結集すればこの国は絶対変わる」と政権交代の必要性を訴えた。
また鳩山幹事長は前回の総選挙で郵政民営化に反対して自民党を離れた松下総支部長について、「郵政民営化という（小泉元首相が行った）改革が必ずしも正しい改革ではなかった。政権交代を実現した暁には、郵政民営化の抜本的な見直しを国民新党と一緒に行っていく」と述べ、その事によって地域に住んでいる方々の暮らしを守ることができ、それが政治の役割であると説いた。
最後に、小沢代表の西松建設問題について国民の皆さんに心配を与えてしまったことに陳謝。その上で鳩山幹事長は今回の事件について、「なぜこの時期に通常は収支報告書の修正申告で済む話が逮捕まで至ったのか」と疑問を投げかけると同時に「政治とカネ」の問題に自ら厳しい姿勢で臨むことを誓い、「民主党が政治とカネにクリーンな政党として改めて認められることが天の試練であり、それを乗り越えた後に、皆さんから安心して政治を任せてもらえるものと考える」と、頑張りぬく考えを強調した。そして鳩山幹事長は、その約束を果たすためにも松下総支部長と民主党への更なる理解を求めて挨拶を終えた。
代わって松下総支部長が挨拶に立ち、集まった支持者に謝意を述べた。そして、「政治を変えて、国を変えていく。自分たちが住んでいる地域を元気な所に作り変えていこう。将来に希望が生まれてくる、そういう暮らしを作っていきたい」と呼びかけるとともに、知覧の地が第二次大戦の沖縄戦の特攻基地であったことに触れ、「自分の命を捨ててまでこの国を守ろうとした少年・少女がいたことで今の日本がある。その日本が今、自殺者が毎年３万人を超えるような国になってしまって良いのか」と悲痛の叫びで訴えた。
さらに、「苦しんでいる一人、家族を助けるというのが政治の原点であり、それができて初めて日本を助けることができる。私はそのような政治を作りたい」と熱く語った。
そのうえで松下総支部長は、「人の不幸の上に自分の幸せを築くような政治を行ってはいけない。この１０年間で政治の仕組みそのものが人の不幸の上に自分の幸せを築いているようになっている」と自民党政治を厳しく批判し、「正直者が馬鹿を見ない政治を作るためにも、皆さんと一緒に汗をかいて、元気のある田舎を取り戻したい」と決意を述べ、支援を訴えて挨拶を締めくくった。
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