鳩山由紀夫幹事長は24日夜、党本部で小沢一郎代表が代表続投の意思を表明した会見後、記者団に対して見解や今後の方針などについて語った。
冒頭、小沢代表が会見で代表続投を表明したことに対して感想を問われ、「代表も苦しかったと思う。自ら続投を決めたのだから、我々はできる限り国民の皆様方にご理解を頂けるように頑張るしかない」と感想を述べた。
さらに鳩山幹事長は、「当然、色々とご批判も仰ぐことになるとは思うが、覚悟の上で、天から与えられた試練だと受け止め、これを乗り越えないと政権交代など簡単にできない」と述べ、この試練を全員野球で乗り越えるために、小沢代表を先頭に頑張っていく考えを改めて宣言した。
続いて小沢代表続投を了承した理由については、「代表を選ぶのは代表選挙であり、任期の2年間はしっかり代表としての職分を果たすことが当たり前である」と基本的な認識を説明したうえで、「今回の件で、代表自身を含めて秘書も何らやましい事が無いのに迷惑を掛けたから代表を辞任するというのでは我々が屈したことになる。選挙に有利か不利かということを超えて、代表の思いを信じて我々は正しい道を歩む」と語った。
また、今後、小沢代表に対する世論の批判が高まった場合、小沢代表の進退が再び問われる可能性について鳩山幹事長は、「むしろ国民の皆さんは今回の件に対して冷静でいると考える。真実は一つで、代表は犯罪者のような扱いを受けたが、結果そうではなかった」とし、批判の大きさに拘わらず、小沢代表が下した決断を大事に受け止めて、小沢代表を先頭に頑張っていく考えを強調した。
さらに今後の党内の結束については、「代表自身が代議士会や参院総会などで自身の思いを述べて説明責任を果たしていく」との方針を明らかにするとともに、「官僚主導から国民主導の政治への転換を果たし、真の議会制民主主義を確立するという民主党の政治理念を実現するためにも、しっかりと党の結束を固めて、官僚主導政治に負けないという姿を見せ切ることで、国民のご理解を頂けるのではないか」と述べた。
最後に今後の各報道機関の世論調査や29日投開票の千葉県知事選挙などに対する小沢代表続投との判断が与える影響について、「合法・違法という問題を超えて、国民に良い印象を与えてはいないが、そこでくじけては日本の政治が官僚主導の政治に浸かってしまう。何としても国民の皆さんにご理解を頂くため、最大の努力を党一丸でやっていかなければならない」と見解を語った。
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