小沢一郎代表は27日昼、参議院の江田五月議長の招待で来日中の李建国・日中議員会議中華人民共和国全国人民代表大会代表団団長(中国全人代常務委員会副委員)をはじめ同代表団を党本部に迎え、表敬を受けた。会談では、両国の友好・協力関係をさらに発展、強化させていくことが確認された。
民主党からは、山岡賢次国会対策委員長(日中「交流協議機構」事務総長)、総務委員長代理(役員室担当)の奥村展三衆議院議員、細野豪志議員(日中「交流協議機構」事務局長)、大石正光参議院議員が同席した。
小沢代表は、心からの歓迎の意を述べ、「民主党は特に、中国との友好・協力関係を今後ともさらに発展させていく」と挨拶。今日までの同国との友好の歴史のなかで日本は色々なかたちで中国から学び影響を受けてきたとして、「この親密な関係を将来益々強いものにしていきたい」と表明、「この機会に李団長はじめ皆さんに日本の色々な分野の人々と会い、大いなる友好のさらなる発展のために資していただきたい」と語った。
李団長は、小沢代表の温かい歓迎に謝意を表するとともに、日中関係を重視し、相互の戦略的互恵関係をより発展させていきたいとする中国政府の変わらない方針を明示。そのうえで、小沢代表が「何度も訪問団等を率いて中国を継続的に訪問」し、長年日中関係のために取り組んできたことに触れ、「長城計画」や2006年の胡錦涛国家主席との会談で日中「交流協議機構」設置を決定する等、定期交流のメカニズムをつくってきた小沢代表は、「中日関係の改善・発展のために積極的な役割を果たしてこられた。中国は評価している」と述べた。さらに「小沢代表は日本の政界において重要な影響をもっている人物であり、関係発展にさらなる貢献を」と要望した。
個人的な「草の根」交流の取り組みとして、小沢代表が定期的に中国の学生を日本に招待し交流を図ってきていることに話が及んだ。ちょうど現在、今年招いた中国の学生たちが関西に到着したので、「近日中に東京で面会する予定である」と小沢代表は嬉しそうに語り、毎回、帰国の際に中国の学生から贈られる感想文が、「(日中共通の)漢字だけではなく、ひらがなも上手で内容もきわめて立派。感心して読んでいる」と顔をほころばせた。
これに対し李団長は、「青少年交流」をはかっていくことの重要性を強調し、このような青少年の草の根交流は、「素晴らしい」と力強く述べ、日中の友好関係を次の世代にも繋いでいかなければならないと主張。小沢代表も賛意を示した。
山岡国会対策委員長は、日中交流協議機構において今年は日本が招待する側であると述べ、選挙後、政権を担当したところで盛大に行いたいと政権交代に懸ける思いを語った。
李団長は、北京オリンピックのキャッチフレーズが「ひとつの世界、ひとつの夢」であったと紹介し、「夢が叶うよう期待する」と表明。また、「時代によって自然に英雄が出てくる」との中国の格言にも触れ、民主党、小沢代表への激励を込めた。
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