鳩山由紀夫幹事長は27日午後、代議士会、衆議院本会議後に国会内で記者の質問に答えた。
小沢一郎代表が出席して行われた代議士会において、代表続投に関して両論があったことに関する受け止めとして、「続投に関して国民の皆さんがきびしい目で見ておられるから、きびしい意見が出て当然だと思う。そのことに関しては執行部としては真摯に受け止める必要がある」と語った。
同時に「ただ、世論がきびしくとも正しい主張をするべきだ、そのことによって、世論をある意味でリードする必要があるという意見もあった」とも幹事長は述べ、正しいことであれば、当然それを主張していきながら、国民の皆さんにご理解をいただく努力がなお一層必要であるとの見解を示した。
鳩山幹事長はそのうえで、「大変きびしい状況がこれからも続くと思う。しかし今回、参議院、衆議院それぞれの議員の思いを伺いながら、すなわち『小沢続投』という方向を確認できたのは良かったと思っている」と強調した。
平成21年度予算関連4法案が衆議院で再可決される見通しであることについては、「衆議院で与党が3分の2を持っていることによって、私たちは必ずしも望ましいと思っていない予算案を参議院でいくら否決をしても、衆議院でまた再議決されてしまう。それは必ずしも直近の民意というものを反映していないと感じている」と指摘した。
特に、本予算の審議中にまた補正予算の準備を始めている政府・与党の姿勢については、「今の予算自体が欠陥法案であるということをいみじくも自ら暴露した話である」とも批判。経済刺激策としても期待できない予算関連法案を衆議院の3分の2による再可決で強引に通すことは、「国会の形骸化ではないか。国民の声を無視しているのではないか」と重ねて問題視した。
5月にも解散・総選挙を行うとの声が自民党内から出始めていることについては「与党側から出てくる解散の噂というのはなかなか当ったためしはない。あまり信用できないと思っている」と分析。そのうえで、民主党としては今回の一件にによって確かに厳しさ情勢ではあるが、民主党は党利党略で選挙を求めているわけではないと改めて強調。国民の信を問うことなく3人も総理が交代するという自民党政治によって国民の間で蔓延してしまっている政治不信を払拭するための解散・総選挙であると説明し、「私どもはどんな状況であれ、党利を捨てて解散を求めている。5月に本当にやってくれるのであればありがたい。早く解散・総選挙を行っていただきたい」と、選挙に臨む意欲を改めて語った。
|