鳩山由紀夫幹事長は4日午後、兵庫県宝塚市の阪急電鉄逆瀬川駅頭において街頭演説会を行い、本当の意味での市民のための市政、国政を作り上げなくてはならないと話し、雨の中足を止め熱心に聞き入る聴衆に向けて、民主党へのさらなる支持を訴えた。
はじめに、兵庫県第6区のいちむら浩一郎衆議院議員が挨拶に立ち、「非常識が常識になってしまった永田町、霞ヶ関を変え、これまでのしがらみを断ち切るためにも、是非皆さんの力をお借りしたい」と話したうえで、「皆さんの一人ひとりの力が、政権を変える、税金の使い方を変えるという、大きな変革をもたらすことができる」と述べ、来る衆議院総選挙において、民主党へのさらなる支持を寄せていただきたいと求めた。
また、2回続けて市長が逮捕された宝塚の現状について、「国政もそうだが、市政も同様にもっと開かれたものにしていかなくてはならない。さらに地域を盛り上げていくことにも力を入れていかなくてはならない。介護や医療、子育てにお金を使ってほしいのに、これらのことが今大変なことになっている。ぜひ、今までの宝塚市政を変えなくてはならない」と話し、市民みんなで宝塚を、そして国政を変えていこうと聴衆に向け語りかけた。
続いて、前兵庫県会議員のいとう順一さんがマイクを握り、「この宝塚市が2代続けて市長が逮捕されるという現状について、どうにかしなくてはならないという気持ちである」と話し、これからの宝塚市を、(市民みんなが)誇りを持てる市に何とかつくり変えていかなくてはならない」と説いた。
さらに、利権や癒着という過去の問題を振り返り、このような癒着の構造を変えていかなくてはならない。そのためには、法令遵守、選挙に金をかけない。そして、選挙でしがらみをつくらないことが大事だと述べ、「市民の一人ひとりがこのことを考え、皆で(宝塚市を)良くしていこうという気持ちを持ってほしい」と市政改革にともに取り組もうと訴えた。
最後に、鳩山由紀夫幹事長が挨拶に立ち、宝塚市には国民の夢を育む劇団があるが、2代続けて市長が逮捕されるという事件が起き、現実とこの夢との間に大きなギャップがあるとの認識を示したうえで、「このギャップを解消するには、本当の意味の、市民による市民のために働く市長を皆さんが作り上げなくてはならない」と話し、市民の手に市政を取り戻そうと訴えた。
そして、鳩山幹事長は、「民主党と自民党と、どちらが市民の、国民のために政治を行っているかよく見てもらいたい。国も自治体も財政は豊かではない。だから1円もムダにすることはできない」と語り、「医療や介護、教育に対してこの国は大丈夫かという気があるでしょう?」と聴衆に問いかけ、「その思いを民主党にぶつけて下さい。皆さんの力を貸して下さい。一人ひとりの声に応える国政を市政を作り上げていきたい」と、民主党とともに政治を変えていこうと呼びかけた。
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