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2009/04/17
【衆院本会議】防衛省改革、国会の場で十分な議論を 防衛省設置法改正案で神風議員
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 神風英男議員は17日午後の衆議院本会議で、内閣提出「防衛省設置法等の一部を改正する法律案」への質問に立った。

 冒頭、北朝鮮によるミサイル発射事案について、ヒューマンエラーとマニュアルの関係、指揮命令系統の問題などに誤報の原因がなかったかを質し、「日本の危機管理能力の低さを世界に露呈する結果となってしまった」と述べた。浜田防衛大臣は指揮命令系統を変更した事実はないと答え、4日の誤報事案は情報伝達の不手際によるものだとした。

 神風議員は、同法案について、昨年の通常国会で衆院を通過した後に参院で審議未了、廃案となった内容が含まれると指摘、防衛省・自衛隊の様々な不祥事にも触れて、特に不祥事や事故が目立つ海上自衛隊(海自)の抜本的な立て直しが急務だと訴えた。

 浜田防衛大臣は、海自の組織の建て直しについて、抜本的改革の実行上の指針をふまえた対策を進めるための施策の検討と実施を行いたいとした。

 神風議員は、不祥事の再発防止が目的であったはずの防衛省改革が、制服組の立場強化が盛り込まれた大掛かりな組織改革になっていることを指摘し、「シビリアン・コントロールの観点から、国会の場で十分に議論する必要がある」との見解を表明した。

 また、神風議員は、防衛参事官制度の廃止と防衛大臣補佐官の新設、防衛会議の新設が同法案に入っていることについて、変更の理由や位置づけ、その役割を質問。「新たな機関の設置には多くの疑問や問題点がある」と指摘したが、浜田防衛大臣は、防衛大臣の補佐体制を法律に位置づけ実効的に活用するとともに、文民統制の徹底を図るために、これらの新設など組織改革は不可欠だという見解を示した。

 神風議員はさらに、日本を取り巻く脅威の質の変化を挙げたうえで、「この30年間、陸海空3自衛隊の予算額の推移、あるいは、陸海空の現員数は、あまり大きな変化をしていない」として、今後の体制について質した。浜田防衛相は、現行の防衛計画大綱について、実効的に対応できる防衛力を維持し、安全保障環境の変化に応じた体制を構築するとした。

 神風議員は、改革を阻む病弊は日本社会の至るところに横たわっているが、民主党が新しいシステムへ転換していくと述べて質問を終えた。

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