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2009/04/24
国民の理解が得られない政府の補正予算案に対し徹底審議を行う 鳩山幹事長
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党の緊急経済対策の骨子をまとめたビラを手に、制作が完了し、来週はじめにも全国に配付すると発表


 鳩山由紀夫幹事長は24日午後、党本部で定例会見を行い、09年補正予算案の審議に臨む姿勢や西松建設献金問題に対する有識者の第三委員会の活動状況、憲法改正論議、北方領土問題などについて記者団に語った。

 はじめに鳩山幹事長は、09年度補正予算案審議について「結局は赤字国債を垂れ流し、その結果、消費税増税のための議論を行うだけである」と批判。民主党としては国民の理解が得られないような補正予算に協力することはできないとの姿勢を明確にし、徹底的に審議を行う考えを明らかにした。

 さらに鳩山幹事長は政府・与党案の中身についても、「100年に一度の経済危機のなか、官僚機構に乗っかった補正予算案が出てきても、国民の生活を正しい方向に導けるとは到底思えない」と厳しく批判。「いかに今の予算が、国民の生活を豊かに変えることはできない、場当たり的な予算であるかということを物語っている」と切り捨てた。

 そのうえで鳩山幹事長は、民主党の緊急経済対策の骨子をまとめたビラ(下記ダウンロード参照)を制作したことを発表し、「分かりやすく国民の皆さんに民主党と自民党の考え方の違いを明確に示したものである」と説明。来週はじめにも全国各地に配付することになると報告した。

 次に西松献金問題を巡り、政治資金問題を巡る政治・検察・報道のあり方に関する第三者委員会の活動に言及。同委員会が総務省と法務省を交えた法解釈の議論を行うことを求めていたが、法務省は参加することを拒んだことに鳩山幹事長は、「法的な解釈を拒否するという態度はとても納得しがたいこと。これでは、立件されるも免れるも法解釈によるその時々の恣意的な価値観に依存してしまう」と危機感を募らせた。同時に、検察に対しても起訴したものが有罪か無罪かの前にどのような基準で立件をするのかしないのか、国民の前で明快な説明責任を果たすべきと主張した。

 また鳩山幹事長は、昨日アイドルグループの草なぎ剛氏が逮捕されたことについて、「大変残念なことであるが、逮捕の手法に関して当然の手法であったか。逮捕された直後に自宅を捜索することは、本来そこまでやる話なのか。最近の検察・警察の捜査に対して若干の違和感を覚える」と疑問を呈した。

 憲法改正議論の進め方についての質問には、「憲法の平和主義や国民主権といった絶対に曲げてはならないものがある一方で、統治機構の問題など、直さなければならない憲法の議論があり、できるだけ早い時期に議論を進めていくことが国会議員としての責務である」との主観を述べ、憲法改正について冷静に議論ができるためにも、まず政権を安定させ、その後に議論すべきであるとの考えを示した。

 河村官房長官が衆院の解散時期について公明党に配慮するとの発言をしたことに対して、「耳を疑った。解散時期は党利党略ではなく、国民の思いを大事にしながら進めるべき」と批判し、国民の信を得ていない政権が3代も続いている状況から、一刻も早く解散すべきとの認識を表した。

 続いて北方領土問題をめぐり、前外務事務次官が「3.5島返還でもいい」と発言したことに関しては、「4島の主権を拒否する大変けしからん発言である」と怒りをあらわにした。

 さらに、「その発言に対して極めて甘い判断がなされたのではないか」としたうえで、麻生首相が外相在任時に同様の趣旨をしていることから3.5島論は官邸から発信されていることを指摘した。

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PDF 政策ビラ 緊急経済対策「生活を良くすれば、経済は良くなります。」篇
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