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鳩山由紀夫幹事長は１０日昼過ぎ、青森県第１区の横山北斗衆議院議員が五所川原市内で行った「民主党国政報告会」に参加し、詰めかけた約３００人の聴衆に対して横山議員について「どこからも文句のつけようがない、しっかりとした論理に基づく」政策議論ができる政治家だと紹介し、現在の日本にとって求められる政治家であると語った。
横山議員は０９年度補正予算に関して、ＧＤＰを１．９％引き上げるなどと報道等でもさかんに取り上げられている点について、「１５兆円の予算を使って１０兆円の効果出すとしているにすぎない」ことを明かし、かけた予算を下回る効果しか望めない実態を浮き彫りにし、「民主党は断固これに反対する」と強調した。
そのうえで横山議員は民主党の政策は活力のある農林漁業の確立に向けて国の予算を重点的に配分していくものであると説明。政権交代後に民主党が進める政策は、国の予算を現在とはまったく違う形で組み替えていくものであるとした。
「大企業優遇の自公による政策」ではなく、農業や漁業を大切にし、高齢者に対する医療・福祉に力点をおいた政策を実現していくとの考えを重ねて表明した。
横山議員はまた、６０年間政権交代もないままに一党独裁が続いてきた日本において政権交代を果たすのは並々ならぬ覚悟が必要だとの認識を示し、米国に倣った「チェンジ」などという生易しいものではなく、革命に匹敵するような覚悟が必要だとも力説。党として一致結束して果たすべきときだとの認識を語った。
続いてマイクを握った鳩山幹事長は「政権交代は目的ではなくスタートラインだ」述べ、政権交代によって目指す「国民の生活が第一。」の政治を実現することこをが重要とした。
そのうえで定額給付金の問題を取り上げ、「まともな政権ができたらこんなバカバカしい使い方はしない」と一喝。失業者対策として年間２００万円の賃金で１００万人の雇用創出策を考えることもできたはずだと指摘した。
また、２兆８０００億円もの予算が独立法人や公益法人にあてられるなど、官僚の視点から官僚の政策が作られていること、官僚が自分たちにとって好ましい政治を転換していることを問題視し、「税が充分に国民の皆さんに還元されていない。医療や介護、福祉や教育に使われていないシステムになってしまっている」とも分析した。
「革命的な大きな仕事と理解してほしい。凝り固まったものを壊していくパワーたるや並大抵ではない」として、政権交代実現には大きな力が必要として聴衆に民主党への支援を求めると共に、「生活者の視点に立って結論を出す政治を実現していく」と訴えた。
報告会には青森県選出の平山幸司参議院議員も出席した。
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