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2002/04/27
プロディ欧州委員会委員長と鳩山代表らが懇談
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 27日、来日しているEU(欧州連合)欧州委員会のロマーノ・プロディ委員長と民主党幹部とが朝食懇談会を行い、中東紛争、日・欧の政治情勢などについて意見を交換した。

 懇談会では、まず鳩山由紀夫代表が、前日のプロディ委員長の衆議院演説における「軍事的解決は根本的解決にはならない」という中東紛争への見解に賛同を表明。また日本政府の対応について「米国に気兼ねをして、イスラエルに率直に発言できていない」と批判した。プロディ委員長は、紛争解決のあり方について、「すべてのパレスチナ人、イスラエル人が納得する合意でなければ成り立たない」と述べた。

 さらに、菅直人幹事長が「米国の立場は、イスラエルよりに偏っているのではないか」と質したのに対し、プロディ委員長は「一方に偏った解決はよくない。テロを衰亡させるには、それが悪だとパレスチナにも分かってもらわなければいけないのだから」と述べ、5月2日に予定されているブッシュ米大統領との会談で一極的な対応に強い懸念を伝える意向を示した。

 また、民主党として、広島で中東和平会議を開催するという提案を双方に伝えるために首藤信彦議員を中東に派遣したと紹介すると、プロディ委員長は「いいアイデアだ」と評価した。

 欧州の政治情勢をめぐっては、鳩山代表がフランス大統領選で極右政党代表のルペン氏が決選投票に進出したことの背景などについて質問。プロディ委員長は「ルペンは、前回の大統領選の得票率に1%上乗せしただけなのに、候補者が乱立していたために勝ち進んだ。あのくらいの反ヨーロッパイズムはいつも存在する。誤解しないように」と述べた。

 懇談会には、欧州委員会からプロディ委員長ほか、ユールヨーゲンセン駐日代表部大使ら5名が出席。民主党からは鳩山代表、菅幹事長のほか、羽田孜特別代表、伊藤英成ネクストキャビネット外務・安全保障大臣、池田元久国際局長、島聡欧州政策検討PT事務局長が出席した。

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