27日、東京・代々木公園で連合主催の第73回メーデー中央大会が開かれ、約10万人が参加(主催者発表)。式典では民主党の鳩山由紀夫代表も来賓として挨拶し、「小泉内閣を一刻も早く打倒しよう」と呼びかけた。
厳しい経済・雇用状況の中で「首切りNO! 仕事よこせ! 暮らしに安心! 日本に元気!」を掲げて行われた今年のメーデー中央大会の式典には、政府代表の坂口厚生労働相のほか、民主、社民、自由の各党代表、さらにNPO・NGOも初めて参加した。
政党からの来賓あいさつのトップとして登壇した民主党の鳩山代表は、まず「今年中に政権交代を実現する」と力強く決意を表明し、会場の労働者たちから大きな拍手を受けた。
鳩山代表は、政府与党が成立させようとしている人権擁護法案、個人情報保護法案、有事法制などについて、「国家の力を強くしていく方向で、私たちが目指す市民中心の政策とは反するものだ」と批判。さらに、昨年のメーデー式典で小泉首相が「私が首相になったことは政権交代と同じ」などと発言したことを引きながら、「政権交代どころではない。小泉政権は、すべての問題について、内容を官僚と抵抗勢力まかせにしている典型的な自民党政権だ」と喝破し、「一刻も早く打倒しなければならない」と明快に述べた。
鳩山代表は最後に、翌28日に投票日を迎える新潟、和歌山の両補選、徳島県知事選の「トリプル選挙」への支援を呼びかけ、「日本を市民・国民の手に取り戻す運動に参加しよう」と訴えて発言を締めくくった。
メーデー中央式典には、民主党から、高嶋良充参院議員、城島正光衆院議員、海江田万里衆院議員、鈴木寛参院議員らも参加した。
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