民主党代表選挙の候補者に大学生の生の声を伝えようと、インターン生有志が緊急アンケートを行い119人の大学生の生の声を集めた。15日に有楽町マリオン前で行われた街頭演説会場で鳩山・岡田両候補者陣営に手渡した。16日に行われた民主党代表選挙のディベートでは、学生アンケートの要望も踏まえ、「若者へのメッセージ」について両候補者がスピーチを行った。討論内容は党HP参照
緊急アンケートに取り組んだのは今春の民主党オフィシャルインターンに参加したインターン有志11人。インターン終了後も「若者や大学生と政治との接点を広げるにはどうすればよいか」をテーマに勉強会を重ねるなかで、総理候補の予備選となる民主党代表選挙にぜひ若者の声を届けよう、代表候補者から若者へのメッセージを発してもらおうと、緊急アンケートに取り組んだ。
アンケートを開始したのは14日の午後3時。キャンパスで友人に声をかけ、携帯電話やメールでアンケートを行なうなか、約24時間で10大学・119名の大学生の声を集めた。
(実施大学:学習院大学・國學院大學・上智大学・筑波大学・東京家政大学・武蔵工業大学・日本大学・日本女子大学・目白大学・早稲田大学)
設問は、民主党の代表選が行われていることを知っていますか、あなたが関心がある社会問題やニュースでいま取り組んで欲しいものは何かなど。調査の結果、119名全員が代表選があることを知っており、取り組んで欲しいテーマの回答は、38項目に及んだ。回答の上位3項目を文書にまとめて代表候補に手渡した。
@派遣切りの問題が大きく取り上げられていますが、僕たちが切られた派遣の人たちを見てもっと勉強も努力もしているのに、今の民主党の人たちが派遣切りの問題ばかりに目を向けていてこれからの雇用をどうするのかを言っていないのが不満です。僕たち大学生も就職難という問題を抱えています。マスコミだけでなく、政治家ももっとそちらの問題を取り上げてもらえませんか?
Aレベルの低い法科大学院がなくされていますが、大学院のレベルを上げるのではなく、なくしてしまうのはおかしいと思います。これが法科大学院だけでなくほかの分野にまで波及することは無いのでしょうか。たしかに教育の水準を高めることは必要ですが、勉強したい人ができなくなってしまうのは間違っています。
B今回、政府によってマスコミが「ばらまき」と呼ぶ予算が提出されましたが、その予算のほとんどが国債だと聞きました。その国債を返していくのは私たち大学生です。にも関わらず、野党が予算を批判するときにも私たちがどうなるかは問題にされていません。霞ヶ関のムダなどを追求するのはよいのですが、結局借金を返済することになる若者の目線も取り入れてほしいです。
|