大塚耕平議員は21日午前、参院予算委員会で昨日に引き続き09年度補正予算案をめぐって、予算編成のあり方と補正予算の効果を質した。大塚議員は、予算の中身を改革し、国民が希望を持てるものにするために、政権を担うと表明した。
冒頭、大塚議員は首都圏で新型インフルエンザの感染者が昨晩発生されたことを受け、この補正予算で新型インフルエンザへの対応予算はいくらかを質した。舛添厚生労働大臣は、1279億円と答えるとともに、水際対策から国内対策へ日々の情勢の変化を踏まえて対応していきたいとした。
大塚議員は、不急の対策である伝統文化芸術のために47億円、不要・不急のアニメの殿堂に117億円使うのではなく、こうした緊急対策にこそ予算を使うべきではないかと指摘した。
また、今回の補正予算では基金を積んでいるが、すでに巨額の残高を有している農林水産関係の農業経営基盤強化勘定、社団法人・農地保有合理化協会などを取り上げ、ここにも新たに3000億円も積み上げるのは、予算の賢い支出とは言えないのではないかと指摘した。石破農水相は、事業の継続性から必要と答えた。
また、予算書に付いているコード番号を取り上げ、このコードによって建設国債か、赤字国債かが分かるようにしてほしいと提案した。与謝野財務相は、コードは事務的なもの、予算は内容によって判断してほしいと、財源の明確化は避けたいとの意向を示した。
最後に、国民負担を取り上げ、税と社会保険料が国民のためでなく使われていると、税と社会保険料に教育・医療・介護・個人年金保険料・老後などへの備えなどを加えた「真の国民負担」が増えると指摘。さらに、財政状況も、国債発行残高が対GDP比で1.7となっているのは「失政であり、一度下野すべき」と麻生首相に迫った。
首相は、「すべて完璧とも思わないが、すべて失政とは思わない」として拒否した。
大塚議員は、今の自公政権による予算を国民が幸せにならない予算だとして、「予算の中身を改革し、国民に希望があるような予算とする」と政権を担う決意を表明して質問を終えた。
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