輿石東参議院議員会長は28日午後、国会内で定例会見を行い、終盤国会における参議院民主党の対応と、会期延長について語った。
冒頭、輿石参院議員会長は、現在、締めくくり総括質疑が行われている消費者問題特別委員会で、松井孝治議員が与謝野大臣の答弁は財務省の書いたものを読み上げているにすぎないのではないかと迫るなど、「この議論を聞いていても、もう政権交代をしなければ解決しないということが明確になった」と述べた。
その上で、明日29日の予算委員会で09年度補正予算案の採決をすることになったと報告、その前提として国会会期を延長する方向で調整すると語った。「ただし、予算の関連法案を強行するなら、その時点で変えることもあり得る」として、採決日程には変更の余地を残すとした。
補正予算案の採決について輿石会長は、「ムダづかいに過ぎないので参議院では否決をするが、100に1つくらいは役に立つものがあるかもしれないから、やらないよりはやった方が良いという側面もあり、採決に応じることによって問題を明らかにすることもできると総合的に判断した」と説明した。
また、議員定数の削減については、これから参議院改革協議会で二院制の在り方も含めて議論するが、まず会派の意見を集約し、他の野党の意見も聞いていくと述べた。
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