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参院本会議が、２９日午後開かれ、０９年度補正予算３案が議題となり、補正予算は民主党はじめ野党などの反対１３２、賛成１０５で否決された。
採決に先立ち、民主党・新緑風会・国民新・日本を代表して、小林正夫議員が反対討論に立ち、補正予算を、「今回の対策がその場しのぎのバラマキに終始した」ものであり、「国や独立行政法人の施設整備費、いわゆるハコモノに多額の予算が計上されるなど、焼け太りの予算」だと指弾した。
そのうえで、小林議員は、「麻生総理、もはや民意はあなたから去っており、すみやかに退陣するほかない」として、退陣を要求した。
小林議員は、反対の第１の理由を、「一度造成されれば国会の議決を経ることなく多年度にわたった支出をすることが可能となる基金を乱造し、そこに多額の予算を計上することとしており、その総額は４６基金に対し、実に４兆３０００億円にも上る。このような巨額の予算を国会の監視の目が届かない公益法人等の基金に繰り入れ、多年度にわたって支出することは、憲法の趣旨にもとる」と憲法違反とした。
また、「我が国の国債発行残高は５８０兆円を超え、ＧＤＰ比１１０％以上という危機的状況にあるにもかかわらず、本補正予算では更に１０兆８０００億円を超す新規国債を発行する。歳出のうち、どれだけ税収で賄ったかを示す税収比率は約４５％と過去最低となり、最終的に本年度は国債収入が税収を上回るという異常事態になる可能性が高くなっており、まさに借金漬けの予算」とその財源の無責任を指摘した。
さらに、「しかも、政府は財政赤字を将来の消費税の大増税で賄おうとしており、かかる予算のバラマキ、大盤振る舞いのツケを将来世代に回すやり方は絶対に認められない」と断じた。
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