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2009/05/30
みなさんのお力で市民のための政治を取り戻そう 鳩山代表、木内・東京都第9区総支部長と訴える
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 鳩山由紀夫代表は30日午前、東京都練馬区の光が丘団地を訪れ、東京都第9区の木内たかたね総支部長、練馬区選出の野上ゆきえ東京都議会議員、あさの克彦、中谷祐二両都議会議員選挙予定候補者とともに街頭演説を行った。およそ500人近い聴衆が街宣車を囲み、「みなさんのお力で市民のための政治を取り戻そう」との鳩山代表の訴えに、賛同の歓声があがった。

 木内総支部長は、鳩山代表を先頭に一致団結して新しくスタートを切った民主党について、「お互いを認め、政権交代に向けて頑張ろう」ということでひとつにまとまったと表明。また「反省すべき点は反省するものの、この国の政治を変える必要があるとの思い」で一丸となっていると力強く宣言した。

 学生時代、水球をしていたと自らを紹介した木内総支部長は、5キロ、10キロの重りを体に巻きつけて日々練習に励んできたと振り返り、「11年間、金融や経済を専門にしてきたが、今の日本の経済は重りをつけてプールに放り込まれた状況。結果として人、モノ、カネすべてが日本から外国へ流れている」と指摘。

 「なぜ、むこう10年間で59兆円もの予算を道路整備に使う必要があるのか」「なぜ昨年一年間だけで12兆円もの予算を天下り先の特殊法人に使う必要があるのか」と疑問を列挙した木内総支部長は「政治のしくみ、予算のしくみを変えなければいけないと述べ、「財務省の主計局が予算を決めるのではなく、われわれ国民が優先準備を決める政治」への転換を訴えた。

 また、木内総支部長は「新しい国づくりは人づくりから」とも表明し、家族政策に充てられる予算がGDP比0・6%に過ぎない日本の現状を問題視し、こうした現状を改善していく必要があると指摘。「われわれ民主党が訴えている子ども手当てがそのひとつ」だとし、子育て支援・教育予算の拡充が必要だとした。

 「日本は人材も技術力も1400兆円もの個人の金融資産もある」と述べるとともに、「日本の政治のやり方がおかしいから今の予算もおかしくなっている」と木内総支部長は指摘。政治を変えていけば高い潜在能力を取り戻すことができるとして、練馬からの政権交代の実現を力説した。

 続いてマイクを握った鳩山代表は開口一番、集まった皆さんの政権交代を願う熱い思いを受けて、「日本の夜明けが近いことを今日、この場で実感した」と語った。同時に木内総支部長について「今、この国に最も必要な人材だ」として、今、世界的に金融危機に陥っているなか、政治の世界で金融経済に詳しい男が今もっとも求められているとした。

 鳩山代表はまた、東京都議会議員選挙の方が衆議院選挙の前になるだろうとの見通しを示し、「石原都政に対して皆さんの審判を下していただきたい」と聴衆に求め、都政においても民主党に力を貸してほしいと訴えた。

 代表就任後初の麻生首相との党首討論にも言及し、「勝ち負けを気にするよりもどちらの方が国民の皆さんのことを考えて討論しているか。その一点だけを見ていただきたかった」と表明。討論を通じて、「麻生総理はやはり上から目線だった」とその印象を語るとともに、「官僚主導の政治を守っていく方だとわかった」と指摘。そのうえで、「官僚の発想の政治からは国民の悲痛な叫び声は聞こえてこない。だから政治を変えなければならないと痛感した」と語った。

 さらには09年度補正予算のあり方も問題視し、「巨大マンガ喫茶」と揶揄する声もある国立初の「アニメの殿堂」に費やされる117億円もの予算についても極めて問題視し、こうした予算があるのであれば生活保護世帯や母子家庭の支援にあてるべきだと指摘。14兆円の予算のうち、直接的に国民の皆さんにわたる予算は全体の10分の一に過ぎず、残りはすねて「官から官へ」流れるしくみになっていることも明らかにした。

 鳩山代表は、官のための政治ではなく、「私たちは市民のため、国民のため、弱い立場の方々のために政治を取り戻すのが使命」だとして、「皆さんのお力で政治を市民のもとに取り戻そうではないか。そのためにはまず政権交代が必要だ」と力説し、聴衆に民主党への支持を呼びかけた。

 野上都議会議員、あさの、中谷両都議会議員選挙予定候補者は介護や子育ての現場は早急な支援が求められているとして、「道路やハコモノに税を使ってきた自公政治ではなく、私たちの身近な政策課題を解決するために税金を使うという使われ方に変えていく、税金の配分を変えていく。そのために政権を担う」と力強く宣言した。

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