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2006/05/25
「年金偽装」追及チームを設置し更に追及 荒井代理・山井議員ら
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25日午後、衆議院厚生労働委員会の山井和則・園田康博両理事と荒井聰国会対策委員長代理が国会内で緊急に記者会見を行い、「年金納付率偽装問題」に関して追及チームを設置したことなどを明らかにし、その問題点を今後も厳しく追及していく意向を改めて語った。

 山井議員はまず衆院厚労委の状況について、与党側はねんきん事業機構法案などの審議に入りたいとの意向を示しているが、「年金納付率偽装問題の集中審議が先だ」と強く主張していると述べた。そして、山井議員を座長とする『年金偽装』追及チーム(設置趣旨・構成などは以下参照)を設置したことも併せて明らかにした。

 荒井聰国対委員長代理も、最も法令順守すべき官僚組織において、それが守られていない事態をきわめて重要視しているとして、この問題の追及を更に強めていく意向を改めて表明。党の運動部局との連携も含めて対応していくとした。また、社会保険庁ぐるみの疑いもあるとして、村瀬長官の責任が重大であるのみならず、長官の任命責任についても言及した。

 山井議員は更に、昨日の厚労委の質疑で、19ヶ所の社会保険事務所以外に今回の問題はないのかを質した際、現時点では把握していないとの答弁があったが、今日になって三重と滋賀でも明らかになり、兵庫でも発覚したことを指摘。問題の拡がりを厳しく追及していくとともに、3月までの保険料納付率や納付免除を勧めている47都道府県全ての関連資料などについて、社会保険庁が資料提出を行ったことも明らかにした。そして今後、こうした資料を精査していくとともに、厚労委では、法案審査よりもこの問題を優先して質疑していくべきだとの考えを改めて強調した。

◇『年金偽装』追及チームについて

<設置趣旨>

 全国の社会保険事務局が、国民年金保険料の免除や猶予を、本人の了解なしに無断で申請していたことが、相次いで発覚している。保険料の未納率を低く見せかけるための組織的な「偽装」工作の疑いがある。この不祥事・事件の全容を徹底的に解明し、責任の所在を明確にして、社会保険庁の問題点を浮き彫りにしていく。

<役員構成>

 顧問
  渡部恒三、仙谷由人、荒井聰、平野博文
 座長
  山井和則
 副座長
  長妻昭、古川元久、郡和子、菊田真紀子、内山晃、岡本充功、村井宗明、田名部匡代、
  柚木道義、三井辨雄、逢坂誠二、田嶋要
 事務局長
  園田康博

<取組計画>

 ○ 社会保険庁、社会保険事務局、事務所への資料請求
 ○ 事件の詳細な検証(時系列ごとの指示、対応、責任者)
 ○ 法律的な検証
 ○ 村瀬社会保険庁長官の責任問題

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