菅直人代表代行は31日午前、山口県下関市で、とくらたかこ・山口県第4区総支部長とともに街頭演説を行い、明治維新に続き、下関から新しい日本に変えていこうと訴えた。
とくらたかこ総支部長は「多くの国民が毎日大変な思いで生活していることを政治家はわかっていないのではないか。小泉改革は地方や中小零細企業、またそこで働く人たちに痛みだけを押し付けてきた。ここまで日本をひどい状況にしたのは一人ひとりの国民が悪いのではなく、政治の失政によるもの。格差が広がり、ひどい経済状況で苦しんでいる人たちを一刻も早く助けるために政権交代をしなければならない」と表明した。
また、とくら総支部長は「12兆円もの税金が天下り先などに使われているなか、さらに4兆円も天下り先を潤す補正予算を通してしまった自公政権を許すことはできない。次の総選挙において政権交代を実現し、『国民の生活が第一。』の政策を実現すれば、国民の生活がよくなり、経済がよくなり、希望が持てる、世界一、平和で豊かと言われた日本の姿を再構築できる。それは絶対に夢ではありません。大きな希望が目の前にある」と語った。
菅代表代行は「民主党の言っている政権交代とは、単に総理大臣を民主党の総理大臣に変えることではない。この国の形を変えること、今の政府を本当に動かしている官僚、官僚内閣制と呼ぶ人もいる現状を、国民から選ばれた国会議員が動かす政府に変える、国民の声を政策に反映させる政府をつくることだ。誤解を恐れずに言えば、今の政治は大事なところはほとんどを官僚をはじめとする、お役人が行っており、それに対する陳情の仕事を政治家がやっている。そうではない、国会議員が主導する当たり前の政治を取り戻さなければならない。それが政権交代である」と訴えた。
また、菅代表代行は「140年前の明治維新では外国からの脅威にさらされた日本が近代化を急ぐために中央集権を進めた。その仕組みが現代になっても続いてきたことによって、多くの弊害を生み出し続け、日本を弱くしてきた。これを今度は反対の方向へ、つまり地方分権を強力に進めることによって地域に人材を呼び戻し、活性化しなければならない。その原動力として、明治維新の発祥の地である下関の皆さんが動き出していただきたい。まさに明治維新のように山口県に生まれ育った、地域の代表として、とくらたかこと共に国を変えていただきたい」と力説し、聴衆に民主党への支援を呼びかけた。
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