鳩山由紀夫代表は6日午後、呉市内で記者団の質問に答えた。
はじめに、代表就任後、早い時期での広島訪問にあたって、全国の中で広島選挙区の位置づけに関しては、「いい戦いになってきた。民主党の勢いが北海道、東北からいま南、西へ動いており、中国地方を制すれば政権交代ができると思っている。その中国地方の核となる県が広島だと思う」と分析。「広島で政権交代ののろしを上げることができれば全国に繋がる」との思いで訪れたと語り、「大きな力を市民の皆さんによって起こしてほしい」と期待を示した。
日本郵政社長の進展問題により閣内不一致となっている政府の現状をめぐり、鳩山総務大臣との連携の可能性を問われると、「鳩山総務相は永遠の政界再編論者」との話があるとしたうえで、「民主党は民主党として政権交代を目指す」と明言。「大臣を辞職し新しい道を進められたらいいのではないか」と述べ、そのような事態に至っていない段階での連携・協力はないとの考えを示した。
これに関連し、自民党内で鳩山総務相への批判が上がっていることについては、麻生首相のリーダーシップが欠如が混乱を招いていると指摘し、鳩山総務相だけの問題ではないとした。
北朝鮮への対応については、「せっかく国連の安全保障理事会で決議ができたにも係らず、実効性が上がらなかったとなると北朝鮮に無視されることもありうる。制裁は制裁として実行あらしめるものにしていく必要がある」と強調。それをいかに各国が協力して行うかが重要だとして、特に注目すべきは中国であるとの認識を述べた。
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