鳩山由紀夫代表は7日午後、福岡県北九州市のJR黒崎駅前でおがた林太郎・福岡県第9区総支部長とともに街頭演説を行った。駅前には約500人が参集、大きくうなずきながら真剣な表情で耳を傾ける聴衆に対し、「政権交代で国民の生活を変える」と訴え、その実現を誓った。
おがた総支部長は、自公政権のもとに官僚主導の政治が行われ、日本全国でムダな道路がつくられたり、天下りなど、税金のムダ遣いが横行していると分析。景気対策として組まれた今年度の補正予算約14兆円のうち3分の2は赤字国債、借金だとも指摘。117億円の「アニメの殿堂」をはじめ多くがハコモノ予算にあてられていることも問題視した。
民主党が2007年の参議院選挙で勝利したことにより行政の不正が続々と明らかになったとその成果を強調し、自民党の長期政権が招いた政官業の癒着の構造を断ち切るためには何としても政権交代が必要だと主張。その道筋は「国民の生活が第一。」の政治実現に向けて全力で臨むと決意を語った。
続いてマイクを握った鳩山代表は、民主党がは地域のことは地域に任せる、地域主権の政治をつくると表明。国は安全保障など限られた政策分野を担当すると説明して、元外務官僚であるおがた総支部長は即戦力として必要な人物だと評した。
そのうえで、郵政の社長人事を一例に挙げ、閣内不一致が顕著な麻生政権が国民の政治不信をさらに増大させていると批判。「政権党の体を成していない」と断じ、民主党をはじめ国民新党、社民党とともに国民のための政策をつくる連立政権の樹立に向けて理解を求めた。
鳩山代表は、「国民の声を聞くのが政治家であり、民主主義の原点である」と強調。民主党政権では政治家が官僚を使いこなし、国民が望む政策をつくる国民主導の政治を目指すと語り、「新しい政治のスタートラインに立たせてほしい」と民主党への支援を重ねて訴えた。
街頭演説後、鳩山代表、おがた総支部長は握手や言葉を交わしたり、聴衆の皆さんとふれあい、「頑張って」「必ず政権交代を」といった激励とともに民主党への期待を受け止めた。
なお、演説会には岩本司参院議員、国民新党副代表の自見参院議員も参加した。
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