小沢一郎代表代行は6日、ごとう英友・熊本県第3区総支部長と熊本県菊池市のぶどう農園を訪れて視察を行うとともに、約80名ほどの地域の農業関係者から地域における農業の実態や問題点を聞いた。
まず小沢代表代行と後藤総支部長は、ぶどうの栽培ハウスに入りぶどうをつくっている原田氏より品種等の説明を受けたあと、実際にぶどうの袋掛けを体験。また小沢代表代行はぶどう栽培の経営状況はどうなのか等の質問し、原田氏から「ここ数年巨峰の値段は変わらないが、経費は上がっており厳しい現状だ」といった回答がなされた。
その後、集まった地域の農業関係者との意見交換会に入り、まず始めに後藤総支部長が、「何としてでも政権交代をし、日本の農業を守りたい」と決意を込めた挨拶をした。続いて小沢代表代行が「他の先進諸国では自給自足の政策を行っている。次の選挙では(民主党は自給率向上の政策を)マニフェストでも訴えていく」と述べ、「国民の生活に目を向けた政治を行わなくてはならない」と改めて訴えた。
会場からの「今いる後継者を守る政策を行ってもらわなくては、儲からないと農業をやめてしまいたいと言い出す人が増えている」といった質問に対し、小沢代表代行は「若者が家に住んで定着できる社会を創っていかなくてはならない」と若者の雇用の場を創ることが必要だと述べた。
視察を終えて、記者団から2日にわたっての第一次産業視察の感想を求められた小沢代表代行は「地方の一番の基盤である1次産業が、効率が悪いというだけで見捨てられている。効率を上げるために大都会に集中させると言う人がいるが、天に唾するような話だ」と指摘。
また、実際に現地に入って有権者とふれあった感想を質問されると「数年前までは自民党を支持してきたが、今は地方切り捨ての自民党を許せないと声が出ている」と今回の視察で直接聞いた有権者からの声で締めくくった。
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