民主党・新緑風会の竹村泰子議員は14日の参院予算委員会で、再度、埼玉県桶川市の女子大生殺人事件への警察の対応を取り上げ、「被害者の両親は一時警察から『告訴した方がいい』と言われて捜査に協力したが、その後、一転して『(被害者の)プライバシーが出る』という理由で告訴取り下げを求められたと主張している。これはあまりにご両親を愚弄するものだ」と追及した。これに対し田中警察庁長官は、「そうした事実があったかどうか調査中で、いまの時点で判断できない」と答弁。
さらに竹村議員が「取り下げを要求した警官の名前は判明している。当事者に聞けばいいことだ」とせまったが、田中長官は「担当者から明確な供述が得られなかった」などと述べ、怠慢ぶりを露呈した。しかし保利国家公安委員長は「事実とすれば申し訳ない」「事実関係について公安委として十分に聴取をし、それが事実と判明した場合は厳正な処分をするよう警察庁を督励していく」との考えを表明した。
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