鳩山由紀夫代表は21日午後、秋田県入りし、大仙市内では、京野公子・秋田県第3区総支部長の大曲事務所で開かれた「逆転の集い」集会に出席した。これに先立ち、産直野菜を使った料理を味わい、生産物直売所で野菜を購入するなど、地産地消の取り組みを視察した。寺田学衆議院議員、松浦大悟参議院議員が同行した。
集会には約500名が参加。立ち見や入りきれずに場外で待つ方々も多数見受けられ、梅雨晴れの厳しい日差しとも相まって、熱気のあふれるものとなった。
京野総支部長は「地域の垣根は関係ない。日本の将来をどう作るかを熱く語り、熱く行動する人間が必要だ」と言われることが多くなり、ありがたいと表明。ミニ集会や日常活動で暮らしの声を聞くたびに、まさしく今の日本の政治が、故事の「苛政(かせい)は虎よりも猛(たけ)し=苛酷な政治の害は虎の害よりもひどい」にも似て、身も命も守れないほど悪くなっていると感じるとした。
そのうえで「私たちの地方が活力を取り戻すことができるかに、日本の未来がかかっていると確信する。大曲、大仙から日本の夜明けをつくっていくと思ってほしい。この地から日本の政治を変える、21世紀の日本の政治の未来をこの地域から開こう」と訴えた。
鳩山代表は「日本が変わる熱気だ」として、暑い中をお運びくださった皆さんにお礼を述べ、「京野公子さんの素晴らしさは『現場主義』だ」として、様々な現場を見てお話を聞き、悩み苦しむ思いを解決しようという心意気を持っていると紹介した。
また、一人ひとりの命を大切にする政治に変えていきたいという思いを「愛」という言葉で表現していると説明し、政府の社会保障費の削減方針を批判、「この国の政治をとことん改めないといけない」と指摘した。
鳩山代表は「暮らしをよみがえらせ、民主主義を取り戻すために、政権交代というスタートラインに民主党を立たせてほしい」と訴え、盛大な握手を浴びた。国民の皆さんは、首相の失言ではなく根本的な発想を問題視しているという考えを示し、国民の信を問わずに4人目の首相ということは目くらましになると強調、麻生首相自身で選挙をやるよう求めると述べた。
集会終了後、鳩山代表は入り口で参加者一人ひとりと握手し、さらなる党への支援を訴えた。
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