菅直人代表代行は25日夕方、東京都狛江市を訪れ、帰宅途中、買い物帰りの市民で賑わう狛江駅で、山花郁夫・東京都第22区総支部長、、尾崎大介・都議会議員とともに演説を行った。駅頭には、300名を超える市民が足をとめ、国政、都政の政権交代に意気込む民主党の政策に熱心に耳を傾けた。
菅代行はまず、「日本のいまの政治システムが、官僚中心であまりにも硬直し、改革の歯車が効かない末期の状態にある」と指摘。「多くのムダを見逃し、政策の実質的な決定を牛耳るのが官僚。政策を丸投げし、官僚政権に甘んじ、堕ちた陳情係を演じているのが、自民党議員である」と、前回の衆院選後の4年間で国民意識から大きく離反し、延命第一の政権運営を続ける自公政権を厳しく批判した。
また、「民主党政権の誕生とともに、国民目線に立った予算の使途、国民負担の見直しを妥協なく行い、安心の年金制度の確立等、国民生活を支えるマニフェストを着実に実行していく」と、この夏、自公政権に対する怒りの民意を結集させようと、民主党への一層の支援を呼びかけた。「決着の夏」がいよいよ迫っていると力説すると、民主党に期待する大勢の市民から大きな拍手が巻き起こった。
山花総支部長は、社会保障費が毎年2200億円づつ削減されている問題で、自民党内の議論が大きく混乱したことに関連し、「医療、介護といった、安心生活の根本に関わる重要政策で、与党として国民に整然としたメッセージを発信できていない。閉塞した政治状況が長く続くほど、不安を感じる国民が増えるばかり」と、早期に衆院総選挙を行い、民主党政権の下で生活中心の政策づくりに全力を傾注していくと、力強く訴えた。
尾崎大介・都議会議員は、「新銀行東京追加出資、築地市場移転問題など、都民への説明が不十分で、内容が不透明な施策が次々と生まれている。都議会でも民主党が過半数を占め、議会運営と都政監視のイニシアティブをとることにより、民主主義が機能し、見える都政をこの手で作り上げたい」と強調。この夏、「東京から、政権交代!」を必ず達成するとの決意を表明した。
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