|
菅直人代表代行は２７日午後、東京都足立区を訪れ、ショッピングセンターで買い物する市民に、平山たいろう・東京都第１３区総支部長、大西さとる都議会議員とともに演説を行った。３００名を超える市民が「決着の夏、いまこそ国政と都政で政権交代を」と呼びかける民主党の訴えに足をとめ、熱心に耳を傾けた。
最初に挨拶にたった平山総支部長は、足立区は２３区内でもとくに格差が激しい地域で、大学や短大進学率や保育所待機児童数が２３区でワースト１位と指摘、「格差の連鎖をなくすには、民主党の提案する子育て・教育政策の実現が絶対に必要だ」と訴え、「都政・国政での政権交代は足立から」と呼びかけた。
菅代表代行は「東京都政は国政と違い、都民が都知事と都議会の二つを選ぶ二元代表制。強大な力をもつ都知事を都民の立場からチェックするのが都議会の役割」と説明。新銀行東京や築地市場移転問題などの暴走をチェックできないのは、都知事と並んだポスターを平気で張るような人たちが都議会で多数を占めているからと厳しく批判した。１２日に発表した「TOKYO Manifesto 2009」を示しながら、都政をきちんとチェックし、税金のムダ遣いをやめさせるためには、都議会で民主党が過半数を獲得すること、足立区で民主党の議席を増やすことが、都政・国政の政権交代につながると訴えた。
さらに、予算と権限を独占する霞が関官僚に依存した自公政権では分権も天下り廃止もできないと批判し、政権交代で自治体への税源や権限の委譲や政治家主導による内閣のコントロールが可能になると説明。「官僚主権の中央集権政府から、分権の日本に変えていく。『決着の夏』に日本と東京の政権交代を民主党と一緒に実現しよう」と訴えた。
大西さとる・都議会議員は、「カナダの国家予算に等しい６兆円超の東京都の一般会計。新銀行東京や築地市場移転だけでなく、身近な子育て支援や介護支援でも、都民へ十分な説明が行われていない。都議会民主党が過半数をしめ都政をチェックすることで、税金の使い方が見える都政が実現する」と強調、「東京から政権交代！」の実現にむけ、子育て支援と教育環境整備を最重点に取り組むと力強く決意表明し、民主党への支援を訴えた。
|
