鳩山由紀夫代表と菅直人代表代行はそろって、3日午前東京中央区の築地4丁目の交差点で街頭演説。東京から政権交代、命を大切にする政治への転換を訴えた。
鳩山代表は「東京を、日本を変えようではないか」と呼び掛け、特に「築地は世界に通用する言葉であり、築地と言えば市場。これを都知事と都議会が変えようとしている。土壌が汚染されている豊洲に移してはならない」と訴えた。
さらに、「一人の命も粗末にしてはならない。毎日100人を超す人が自ら命を絶つ国になっている。政府の無策が原因だ。コンクリート、ハコモノをつくるのではなく、命を粗末にしない政治をつくりあげよう。今日はその(政治実現へ向けた)初日。コンクリートより人を大切にする政治への夜明けがやってきた」として、集まった聴衆に「東京を取り戻そう」と訴えた。
菅代表代行は、「歴史的2009年の大勝負の幕が上がった」と呼び掛け、「1500億円もつぎ込んだ新銀行東京は明らかにおかしい。石原都知事と並んだポスターを張っている人、石原都知事と同じ判断をする人を都議会から排除しよう」と訴えた。
さらに、「東京から政治を変えよう。16年前、細川政権が生まれた。わずか8か月だった。少なくとも5年間は鳩山さんに総理をやっていただきたい」と政権交代を訴え、「歴史に残る2009年に。都政の大転換、国政の大転換へ、皆さん参加してください」と呼び掛けた。
街頭演説の司会は、鈴木寛参院議員が務め、連合本部の古賀伸明事務局長も「連合も安心・安全の街東京へ総力を挙げる」と訴えた。
最後に、東京都第2区の中山よしかつ総支部長が、築地での演説の意義を「民主党は命を大切にする政治を目指すことの現れ」としたうえで、築地市場を守ろうと訴えた。
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