菅直人代表代行は9日午後の記者会見で、終盤を迎える東京都議会議員選挙に気を引き締めて臨む考えを示し、「日本の政治を大きく変える歴史のスタートだ。その歴史を自らの手でつくることに参加してほしい」と都民の皆さんに訴え、参加を期待するとした。
イタリアで開かれているサミットについては、中国の胡主席が緊急帰国してしまったが、地球温暖化問題などでしっかりとした方向性を見出してほしいとコメントした。また、サミットに出かける総理大臣が毎年代わっているような今の日本の政治状況では、重要な役割を果たすことが難しいとも指摘し、解散・総選挙で勝利して民主党中心の長期政権を実現させ、その任を担う意欲を示した。
また、臓器移植法案の採決や船舶検査法案、内閣不信任案の取り扱いなどをめぐる国会対応について質問を受け、解散・総選挙に追い込む姿勢で臨むと答え、「すでに3人の総理を1年ごとに変えてきた自民党が、これ以上、解散を延ばすために総理の首を挿げ替えるというのは、国民の皆さんが納得されないのは当然だが、自民党自ら、日本の民主主義が機能しないことを世界に発信するようなものだ」と指摘。
12日の都議会議員選挙の結果を踏まえて方向性を出し、法案それぞれの重要性を見極めつつ判断するとの見通しを示した。
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