東京都議会議員選挙の投開票が行われた12日、今回の選挙の争点のひとつでもある築地市場の豊洲への移転問題の地元・1人区の中央区選挙区では、民主党公認で新人の岡田まりこ氏が初当選を果たした。
20時50分に開票されるやいなや当選勝実の報がもたらせると、岡田氏が月島にある選挙事務所に登場。選挙戦をともに戦い抜いた地元ボランティアスタッフ「エプロン隊」の皆さんの拍手と歓声に迎えられ、手を取り合い喜びを分かち合った。
岡田氏はまず、ご支援くださった皆さんへ謝意を表明。「1人区であり、最大の激戦区という大変な選挙だった。勝利目指して頑張ってきてよかった」と振り返るとともに、「非常に大きなプレッシャーと責任を感じている」と語った。
そのうえで「これで築地市場の移転はなくなった」と宣言。「教員としての現場での経験をフルに活かし、東京都の子どもたちのために働いていく。東京都政の一翼を担っていきたい」と決意を語った。また、次期衆院総選挙の前哨戦と位置づけられる都議選において「1人区で、ベテラン対新人という激戦区で勝利したことは大きい」とその意義を強調。「区民の皆さんの『政治を変えなければならない』という気持ちの表れ。衆院選挙への大きなうねりにつなげていきたい」とした。
選対本部長を務めた中山よしかつ・東京都第2区総支部長は、築地から土壌汚染が指摘される豊洲への市場移転問題を象徴的な例として取り上げ、「自民党は普通の人が考えることを考えられない」と生活感覚のズレを指摘。「1円たりとも税金のムダ遣いをしない」をはじめ、民主党の正しい主張が多くの支持を得たと分析した。「政権交代しないと政治は変わらない」という区民の思いがこのような結果を生んだとして、引続き年金、医療、介護をはじめ「国民の生活が第一。」の政策を実直に訴えていきたいと語った。
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