鳩山由紀夫代表は、党本部にて13日午前、東京都議会議員選挙の結果に対する受け止め、麻生内閣への不信任決議案、問責決議案の提出時期などについて記者団に語った。
鳩山代表は、12日投開票された東京都議会議員選挙の結果について、「都民の皆さんの、例えば医療・介護、雇用、教育・子育てといった、いろいろな不満が大変強くおありになった。それは都政の反映でもあり、国政の反映でもあり、それが二重写しとなり、今の政治への『NO』という思いが厳しく突きつけられた結果、民主党への期待感が極めて高まったのではないか」と分析した。
そのうえで、「都民の皆さんの期待はありがたいが、むしろこれからがさらなるスタート」だとして、この勝利に緩むことなく「勝って兜の緒を締める」ことが重要だと強調。また、社民、国民新両党、生活者ネットからの支援に対してもあわせて感謝の意を述べた。
麻生内閣への不信任決議案、問責決議案の提出時期について問われると、昨日の結果は少なくとも都民の皆さんは国政に対して『NO』を突きつけたものだと指摘。党としては幹部で協議し、野党各党の意見を聞きながら、臓器移植法改正案の採決の行方などを見定めてから判断すると述べ、まだ具体的な日程を決める状況ではないとした。
早期解散を求める動きについては、「憲政の常道」に従うなら、早期解散をして国民の信を問うことが麻生首相に求められる唯一の行動だとして、「それを自民党ができるのかが焦点である」と語った。
一方で、自民党内で「麻生おろし」の動きが加速していることについて、「自民党内の動きにはあまり口出しすべきでない」と前置きしたうえで、「憲政の常道」に従えば4年間の総括が求められており、それが解散・総選挙であるとして、その選挙直前に首をすげ替えることがどう評価されるのか、常識的に考えればわかることではないかとけん制した。
|