簗瀬進参院国会対策委員長は15日午後、国会内で定例記者会見し、同日行われた国対委員長会談について記者団に語った。
はじめに簗瀬国対委員長は、自民党の国対委員長からの要請で開かれた国対委員長会談の席で、2点の申し入れを受けたことを報告した。
1点目の船舶検査法案の審議入りについては、「つつしんでお断りした」と述べ、その理由として、法案には民主党が先に外務委員会で指摘していた話も含まれているが、民主党のせいで法案がダメになったと強調したいがために、自民党が選挙間際にばたばたと提出した法案であると指摘し、政治的意図の強い法案に対応する必要はないとした。
2点目は閉会中審査の手続きであったが、問責決議が可決しており、参議院としては審議継続をしていける状況ではないため、閉会中審査の手続きを取ることはないとした。ただし、「突発的な事態が起こった時には、先例に則って、民主党の責任政党としての対応を誠意をもってさせていただく」と会談の中で明言したことを報告した。
また、昨日来の自民党の混乱ぶりを見て、「衆議院では内閣不信任案に反対しながら、本会議場を出ると麻生降ろしに走るという、衆議院を解散する前に、自民党が解体するような自民党議員の行動」だと非難し、「自民党は政党としての活力を失った」と指摘した。
衆院総選挙の投票日が決まったことで、本格的な選挙戦がスタートすることについて、簗瀬委員長は「自民党は、長期政権の中で張り巡らせたネットワークをフルに使って反転攻勢をかけてくるだろう」と述べ、「政権交代は目的ではなくスタート。政権を変えることによって、自民党が日本に定着させた格差拡大の流れを根本から変える。政権交代を国民一人ひとりの一票で決めることによって、国民が主権者であるという実感を初めて持てる選挙となる」との認識を示し、全力を挙げて取り組んでいくとの決意を強調した。
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