鳩山由紀夫代表は20日午後、ごとう祐一・神奈川16区総支部長と、相模原市立麻溝公園内「水の広場」で開かれた野外演説会に参加、地域のことは地域で決める政治を作りあげようと呼びかけた。
鳩山代表は「一緒に新しい日本を、ふるさとを作ろう」という思いで集った皆さんへお礼を述べたうえ、「地方分権、地域主権は民主党の一丁目一番地」と強調。首長が東京に出てまちづくりのための陳情を役人にせざるを得ないような政治をやめようと呼びかけた。
ふるさとのことをふるさとで決めるために、リーダーシップを発揮して官僚を使いこなす政治をすべきところ、自民党内には、4年間の総括を行う直前に総裁の首をすげかえることさえ検討する動きがあったと指摘。政権が長く続きすぎたため、与党の政治家の間ではポスト争いをして総理になることが目的になり、政策作りは官僚に託してしまったため、ムダ遣いが行われ、間違った政策が作られるようになったとして、現在の政治情勢の行き詰まりの原因を説明した。
「官僚をコントロールして政治家がリーダーシップを持った政治をつくるために政治の世界に入った」とごとう総支部長を紹介、徒手空拳、草の根から始めた活動が育っており、即戦力として真ん中で働いてほしいと期待を示した。「私たちは、官僚任せではない、皆さんとキャッチボールで政策を作ることを約束する」として、民主党に政権交代の力を与えてほしいと訴えた。
「いま、このとき」という大声援を浴びて登壇したごとう総支部長は、厚生労働省の補助金をもらうために細かい基準を満たす豪華な特別養護老人ホームが作られている例をあげ、国から地方にどんとお金を渡せば、地域で支える介護にふさわしい形で地域なりの施設を作れるとして、地方分権、地域主権の必要性を訴えた。
また、地域を歩き回ってお話を伺い、人生の苦しさは一人ひとり違うと勉強していると表明。自宅介護には月23万円かかるという現実をつかみ、机の上で制度を作っている人がいかに生活からかけ離れているかを反省し、「ムダ全廃」「天下り禁止」を掲げて取り組むとした。
加山俊夫相模原市長が参加。また、もとむら賢太郎神奈川14区総支部長はじめ地域の自治体議員がマイクを握り、民主党の政策を訴えた。終了後、鳩山代表と両総支部長を囲む幾重もの輪ができ、党への激励の声が寄せられた。
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