鳩山由紀夫代表は24日午後、兵庫県尼崎市内で新党日本の代表、田中康夫氏とともに街頭演説を行った。
はじめにマイクを握った田中氏はまず、次期総選挙において兵庫県第8区からの立候補を表明したと報告。阪神大震災後のボランティア活動を行うなかでふれ合った尼崎の人々とのエピソードを紹介し、人情、正義感あふれた街、尼崎の代表として戦っていく覚悟を表明した。
そのうえで「140年前に『開国』という明治維新があったが、いま必要なのは外に向かって開くのではなく、制度疲労を起こした社会の仕組みの有り様を変えること」だと指摘。「中央集権、霞が関の官僚統治を地域のことは地域で行っていく、現場での直接対話でおかしいことは変えていくよう改めることが総選挙である」と強調し、「中央省庁の代弁をする政治ではなく、かよわき人々に喜びと希望を与える国へするための改革をともに行おう」と聴衆に呼びかけた。
鳩山代表は「皆さん、素晴らしい贈り物でございます」と切り出し、民主党としても田中氏の出馬表明を歓迎し、できるかぎり支援、協力していく考えを示した。長野県知事として既得権益の壁を壊すという革命的な仕事に挑戦、それを見事実現し、県民のための政治を実現したと田中氏の実績を称え、今の日本にはその力と知恵が必要だと力説。「一緒に歴史をつくろう。官僚任せにしない政治をつくろう」と主張し、政権交代を実現して一人の命も粗末にしない、心を大切にする政治を行うと誓った。
街頭演説会には兵庫県連代表の辻泰弘参院議員、尼崎出身の作家、勝谷誠彦氏も参加。演説後には夏休みを楽しむ皆さんでにぎわう地元商店街を練り歩き、商店街の人々や買い物客らと握手し、記念撮影に応じ、ひとときの交流をした。
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