鳩山由紀夫代表は29日、熊本県を訪れ、ふくしま健一郎・同県第2区総支部長、ごとう英友・同県第3区総支部長とともに「政権交代実現で国民主導の政治を実現しよう」と訴えた。
熊本市内での街頭演説会でふくしま総支部長は「2005年の郵政選挙以降4年、国民生活は良くなったか」と問いかけ、後期高齢者医療制度、派遣労働法の改正など、国民生活を省みない自公政権を厳しく批判。「子どももお年よりも笑って暮らせる社会をつくる」と述べ、年金・医療・介護、子育て・教育、雇用といった社会の仕組みを変えることで、「国民の生活が第一。」の政治を実現していくと表明。「熊本から、私たちの手で生活を変えよう」と呼びかけた。
菊池郡菊陽町内で開かれた集会では、ごとう総支部長が「4度目の国政へのチャレンジ」だと明かし、「なぜ4度も挑戦するのか、それは、どうしても実現したいことがあるから」だと表明。民主党のマニフェストにも言及し、農業支援や社会保障制度の再構築、子育て支援などの必要性を強調、「安心と希望の日本をつくりたい。3区から政権交代の波を起こすため、全力を尽くす」と決意を語った。
鳩山代表は、自民党のこれまでの実績を評価し、認めたうえで、必ずしも国民の期待に応えていない今の自民党の政治に終止符を打つため政権交代が必要だと主張。「いま、歴史の転換点にいる」として、様々な弊害を指摘しながら、明治維新以来140年間続いている官僚頼みの政治を国民主導の政治へと転換することが重要だと説いた。
民主党のマニフェストに関し、財源論があいまいとの批判があることに対しては、政権を獲ったらまず一番に、税金のムダづかいを徹底的に見直す考えを明示。官僚任せではなく政治家がリーダーシップをとり、国民の皆さんと一緒に政策をつくっていくと約束した。
なお演説会には熊本県連代表の松野信夫参議院議員も参加し、自身も当選を果たした2007年の参院選挙、「逆転の夏」からちょうど2年だと振り返りながら、参院での与野党逆転の意義を力説。「今年は『政権交代実現の夏』にしよう」と呼びかけた。
熊本市、菊陽町ともに会場には約700名が参集、「政治の変革」、政権交代を求める熱気で包まれた。それぞれ、聴衆とともに一致団結を誓い、ガンバロー三唱で会を閉じた。
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