菅直人代表代行は2日午後、東京第17区の早川久美子総支部長とともに、東京都葛飾区亀有駅前で約300人の聴衆を前に街頭演説し、政権交代を実現し、税金の使い道を、公共事業から命を大切にすることに変えようと訴えた。
早川久美子総支部長は、「公共事業に税金を使うのか、それとも命を大切にする医療・介護に使うのか。それを決める日が30日。一番の格差は命の格差、救急車が病院に着くのに54分もかかる。こんな状況をなくして、この町の皆さんの命を守る。医師の数を増やす、ドクターヘリを増やす、そのことに民主党は税金を使う」と訴え党への支援を求めた。
また、「1本数円でネジを造っている。中小企業を救わなければこの町は元気にならない」と中小零細企業を大切にすることで町を元気にしたいと訴えた。
菅代表代行は、31日発表された自民党のマニフェストに触れ、肝心なことが書かれていないと指摘。「郵政民営化ができれば、税金も安くなる、外交まで良くなると、4年前のマニフェストにあった」として、この結果について書かれていない今回のマニフェストには、意味がないと批判した。
さらに、なぜ税金のムダづかいがなくならないのかについて、道路特定財源の一般財源化を例に挙げ、「一番抵抗したのは国土交通省という団体。なぜか。天下り先がなくなるからだ」と自らの天下り先確保を優先する官僚の姿勢を糾弾した。
また、この官僚と癒着している自民党政権では、天下りをなくすことはできないと訴えた。早川総支部長については「必ず大きな政治家になる」との期待を表明した。
演説会が終わると大きな拍手ととともに、あちこちから「頑張れよ、良かったぞ」との声がかかり、民主党への期待の大きさをうかがわせた。街頭演説に先立ち、菅代表代行と早川総支部長は、亀有銀座商店街ゆうろーどを歩いて一軒一軒の商店に挨拶し、民主党への支持を訴えた。
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