鳩山由紀夫代表は3日午後、全国各地で開催が予定されている「マニフェスト説明会」の第一弾として、近畿ブロックが兵庫県神戸市で開催した「民主党マニフェスト説明会in兵庫」に臨み、政権交代をスタートとして国民主導の政治を行っていくと主張し、民主党の政策への理解を求めた。
はじめに、地元を代表して挨拶に立った兵庫県連代表の辻泰弘参院議員は、鳩山代表が兵庫入りした本日、近畿地方に梅雨明け宣言が出たとして「じめじめした自民党政治に終止符を打ち、明るい政治の展望を切り開いていく、その大きな意義を担った梅雨明け」だと述べ、民主党は「国民の生活が第一。」とするマニフェスト掲げて「生身の人間の幸せをつくっていくため戦っていく」と力を込めた。
鳩山代表は「マニフェストは4年間で政党がそれぞれ何をするか、政策をまとめた国民の皆さんとの契約であり、それが実現できない場合には責任をとらなければならない政策提言」だとその重要性を改めて指摘。そのうえで、「次期衆院選挙は、自民党政治を終焉させるという小さな話ではない、明治維新以来続いてきた大きな2つを転換させるもの」だと強調。「官僚にコントロールされてしまっている現在の官僚内閣制から真の意味での議院内閣制への転換」と「様々な弊害が表れている中央集権から地域のことは基本的に地域で解決できる地域主権への転換」という大きな命題を抱えて戦っていくと表明した。
鳩山代表は政権構想にも言及し、「閣僚委員会」と「行政刷新会議」を両輪としながら展開していくことによって、官僚主導から政治家主導の政治へ転換していくと述べ、国民の皆さんの思いを実現させていきたいと語った。
続いて直嶋正行政策調査会長が、マニフェストの主要政策5本柱である(1)ムダづかい根絶、(2)子育て・教育支援、(3)年金・医療の制度改革、セーフティネットの再構築、(4)地域を活性化するための地域主権、(5)雇用・経済対策――と、民主党政権が政策を実行する手順、工程表を説明した。
説明後の質疑応答では、直嶋政調会長、大塚耕平同副会長が高速道路無料化や公務員制度改革をはじめ、司法政策、介護政策、民主党の政策に対する疑問や問題点の指摘を受け、党としての方針、取り組み状況などを丁寧に説明。問題意識を共有しているとして、今後の政策に反映させていく考えを示した。特に高速道路無料化政策に関しては、大塚議員が、地球温暖化へ配慮して産業政策を並行して行う必要性を指摘、地域の公共交通をどう維持していくかも全体的な交通政策のなかで考えていくと回答した。
なお、水岡俊一参院議員が司会進行を担当した。
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