鳩山由紀夫代表は5日午前、福井県坂井市で、糸川まさあき・福井2区総支部長(前衆院議員)の街頭演説会で国民の皆さんの期待に応える政治を実現する決意を訴えた。
糸川総支部長は、この4年間、弱いものいじめの政治が続いてきたことを指摘し、一人で生きることが困難な人に対し、政治は本来手をさしのべる必要があると強調。国民主導の政治に変えていくとした。
また、30年経っても完成しない中部縦貫道、ゆっくりで地方の疲弊に手が打てない景気対策に言及。「やる気があるならスピード感を持って実行しなければならない」と語った。
「福井県の皆さんの声が国会に届くのが新しい政治だ。政治家が官僚に福井県の現状を伝え、政策を実行させていく政治が望まれている」と強調。スピード感と安心感をもって政治主導で政策を実行する決意を示し、政権交代を皆さんの手で起こしてほしいと語った。
鳩山代表は、芝生の広場に座る大勢の聴衆に、国民新党時代の糸川前議員の活躍にほれぼれとして「こういう若い政治家がのびやかに育ってくれればいいなあ」と思っていたことを紹介。
150日の先の通常国会の会期中に合計86回、多い日には1日4回も委員会で質問に立ったという記録を持つ糸川前議員は、非常に勉強熱心であらゆる分野に精通していることも挙げて「国民新党と民主党がしっかりタッグを組んで、政権交代を実現して国民の皆さんの期待に答え、連立政権をしっかりとお示しする、その申し子の人物だ」とした。
鳩山代表はまた「国民の皆さんの意志が通じる日本に、ふるさとに変えていく」と述べ、なぜ今はそうでないかの理由について、自民党とのなれ合いの中で、政策をすべて任せられた官僚が、自分たちの保身のために権力を行使してしまった結果だと説明した。
国民の皆さんのお気持ちを受け止めて政策に反省するような政治をつくると表明、当たり前のことを当たり前にやっていくとした。また「保守だとか革新だとかいう時代はもう終わっている。どちらが国民の皆さんの期待に応える政治になるか、これが勝負だ」と語った。
なお、鳩山代表は、演説会に先立ち、「道の駅さかい」に隣接し、農業による町おこしの拠点施設として平成13年にオープンした地域交流センター「いねす」で、旬の野菜や花、果実などの農産物直売所、レストランなど地産地消の取り組みを視察した。
|