64回目の「原爆の日」を迎えた広島市で6日午前、鳩山由紀夫代表は平和記念公園で営まれた「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)」に参列し、犠牲になられた方々のご冥福を祈った。
式典後には、平和記念資料館視察、世界子ども平和像への献花、広島被団協原爆死没者追悼慰霊式への参列、広島原爆被害者団体協議会関係者との懇談などを行った。
平和記念資料館での視察では、国重副館長の案内で館内を廻り、原爆の悲惨さを再認識した。視察後に記帳を求められた鳩山代表は、「原爆の悲劇を繰り返さぬために 生命の尊さを祈り続けて 合掌」と記した。
次に、世界子ども平和像を訪れた鳩山代表は、「せこへい」(世界子ども平和像)前集会に参加した高校生らが見守る中、折り鶴で作られた花輪を献花し、高校生らから平和アピールを受け取った。
鳩山代表は「戦争が無い状態イコール平和とは言えないかも知れません。でもまず戦争が無い世界を実現したいと思います」と書かれたアピール文の一節を読み上げ、「積極的に頑張ってください。期待しています」と激励した。
続いて、広島被団協原爆死没者追悼慰霊式典に参列。挨拶の中で鳩山代表は、「原爆の惨禍により命を落とされた方々のご冥福をお祈り申し上げ、ご遺族の皆様方には心から哀悼の誠を捧げたい」と表明。政府が被爆者救済の解決策を示すと報ぜられていることに触れ、「民主党はこれまで、高齢化している被爆者を早急に救済することを政府に要請してきた。政府が救済策をまとめたことは一定の前進である」と評価した。そのうえで、「(被爆者の)皆様が納得できるような解決になるように積極的に取り組んでいく」と、民主党としても解決まで引き続き取り組んでいく方針を示した。
また、広島被団協の関係者との懇談では、参加者の被爆体験に耳を傾けた鳩山代表は、「すべての世界の政治家が、戦争は絶対にいけないという気持ちになれば、劇的に変わる。いや、そういう風にしなくてはならない。その(政治家たちの)意識を変えるような仕事をしたい」と話し、戦争のない世界にするために取り組むとの強い決意を述べた。
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