岡田克也幹事長は6日午後、静岡県入りし、県内2カ所で開催された街頭演説会に参加。湖西市内では斉木武志・静岡県第7区総支部長と、浜松市内では斉藤進・静岡県第8区総支部長とともに「一緒に新しい政治を始めよう」と、民主党へのさらなる支援、支持を呼びかけた。
「豊かで安心できる日本をもう一度再生するために全力で戦っている」と表明した斉木総支部長は、消えた年金問題に象徴される官僚の不祥事や天下りといった官僚のムダ遣いを問題視。政権交代することで、官僚をしっかり監視し、税金を効率的に使える行政をつくることができると、その意義を説いた。
また、自身の妻が昨年、浜松で第二子を出産したことに触れながら、地元の湖西市・新居町では2年前にすべての産科医師不足で産院が休診せざるを得ない状況に追い込まれると危機的状況を指摘。採算を無視した公共事業や定額給付金などのバラマキに消えている税を見直し、医療や教育、経済の再生のために必要な施策にこそ充てていくべきだと主張し、「この国を変えるのは皆さん、自分たちの手で政治を変えていこう」と呼びかけた。
斉藤総支部長は、日々の政治活動のなかで自転車で地元を走り1日100軒を超えるご家庭を回るなか、生活に苦しむ人びとの悲痛な叫びを聞くと話し、民主党の掲げるマニフェスト(政権政策)に言及し、年金・医療・介護制度の見直しや子育て・教育支援といった経済的不安を解消する施策を盛り込んでいるものだと力説した。
そのうえで、「次期総選挙の争点は『変えるか変えないか』」であるとして、「今のままでいいわけない。黒い雲が覆っている今の日本を、現状を打開し、政治の現場に青空を取り戻す」と宣言。「政治を変え暮らしを変える」と力強く決意表明すると、駅前に集まった約500名の聴衆とともに「この国を根本から変えていく」ことを再確認、「ここまで来たら政権交代」を唱和して演説会を締めくくった。
岡田幹事長は、「4年間、この国の政治は何をしてきたのか」と切り出し、2005年の郵政選挙以降、障害者自立支援法や後期高齢者医療制度の導入、母子加算の廃止など本来政治が手を差し伸べなければならない弱い立場の人をさらに厳しい状況に追い込んできたと自公政権を厳しく非難。子育て・教育支援、雇用政策などマニフェストに言及し、「民主党は、人への投資を行う。人を大切にする、人を元気にするなかで日本を元気にする。それが私達のマニフェストの根本の主張」だと強調した。
財源がないという自民党の批判については、長年権力の座につき、しがらみのある自民党には財源をつくれないのだと反論。民主党は様々な制度をゼロベースで見直しを行うなかで10兆円程度の財源を生み出すと主張し、「政治は誰かが変えてくれるものではない。一人ひとりが本気になったときに大きく動くもの。閉塞状況で身動きとれなくなっている今の政治をぶち壊し新しい政治を始めよう」と呼びかけた。
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