小沢一郎代表代行は8日午後、鹿児島鹿屋市内にある、あみや信介・同県第5区総支部長の事務所を訪れ、スタッフやボランティアの皆さんを激励した。事務所内は小沢代表代行の訪問を知りかけつけた近所の人々らでにぎわい、あちこちで「頑張って」「健康に気をつけて」と小沢代表代行の手を握る姿も。小沢代表代行は笑顔で応え、「あと少し、よろしく頼む」と事務所を後にした。
小沢代表代行はその後、肝属郡肝付町新富にある江戸時代の民家、二階堂屋敷に立ち寄り、故二階堂進氏の墓に詣でた。同氏に縁のある方々が集い、束の間のひととき、小沢代行とともに思い出を語らった。
墓参後、小沢代表代行は、「墓前で何を伝えたか」との記者団の問いに、「(二階堂氏には)政治家として様々な薫陶を受けたのみならず、プライベートでも仲人をしてもらった大先輩であり恩師」だとして、「その遺志を継いで今までやってきたつもり。総選挙でその志が実現できますようにと気持ちを込めた。また、ご無沙汰していることをお詫びしながらお参りした」と述べた。
「二階堂氏が現在の日本の政治をどう考えると思うか」との質問には、「二階堂氏は純粋な人。今のような政治・行政の状況、自民党の非常に堕落、混乱した姿を見たら義憤を感じられて政治を立て直さなければならないとお考えになると信じている」と語った。
全国各地を回っての所感、手応えについては、「全国どこを見ても地方へ行けば行くほど今の自公政治に非常に不信感を持っていることを肌で感じる。この地域でもほとんどの人が自民党を支持してきたが、その自民党が地方、お年寄り、弱者を切り捨てる政治を進めるなか、皆さんは現在の政治に対する不信感や裏切られたような気持ちを強く持っていると感じる。都会以上に農山村を抱えた地域ではそういう県民意識が強い」と分析。そのうえで、「こんな政治ではダメだ」という皆さんの気持ちをつかむよう努力すべきだとして、「政治を変えようという皆さんの気持ちを自分自身でしっかり歩き、直接話をし、訴えて気持ちをつかまなければいけない」と求めた。
また、マニフェスト(政権政策)に記したFTAに関し修正を行ったことについては、「マニフェストの作成には直接関係していない」と前置きしたうえで、「私どもの主張は、全耕地を活用して日本で自給できる体制を目指すもの」だと表明。そのために生産者はが安心して再生産する環境を整えることが必要であり、「戸別所得補償制度」を提案してきたと述べ、生産者、消費者にとってそれぞれ安心、安全で良質な国内産を生産、選択することができるものだとその内容を改めて説明し、「戸別所得補償制度と自由貿易とは何ら矛盾しない」と強調した。
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