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2009/08/09
鳩山代表、長崎 平和式典に参列 「唯一の被爆国として日本が世界でリーダーシップを発揮すべき」
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 鳩山由紀夫代表は9日、長崎市を訪れ、平和公園で行われた市主催の被爆64周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列した。

 水を求めて苦しみながら亡くなられた多くの方々に届くようにと行われる献水に続いて献花が行われ、鳩山代表は原爆犠牲者のご冥福を祈り、核廃絶・恒久平和を祈願して民主党の代表者として花輪を手向けた。原爆投下時刻の午前11時2分、平和の鐘が鳴り響くなか、平和記念像に向かって頭を垂れ、黙とうを捧げた。

 式典参列後は日本赤十字社長崎原爆病院を慰問。朝長院長から入・通院している原爆被爆者の病状等に関する説明を受けるとともに、院長に見舞金を手渡し、入院中の患者さんの病室を見舞い、お話を伺った。

 続いて、会場を移して行われた被爆者団体との懇談会では、長崎原爆遺族会、県被爆者手帳友愛会、長崎原爆被災害者協議会、県平和センター被爆協、県被爆者手帳友の会、全国被爆体験者協議会の6団体の代表者の皆さんから意見を聞いた。

 懇談会の冒頭で鳩山代表は、平和祈念式典に参列し、原爆病院を慰問しての思いとして、多くの尊い命が失われたこと、また、今でも多くの方々が原爆の後遺症で苦しんでおられることを改めて認識したとして、「64年たった今でも多くの方々がさらに病気と闘い続けている状況のなかで政治の役割を痛感した」と表明。政治のリーダーシップのもと、問題解決に当たる必要性に言及した。

 また、核兵器のない世界の実現を目指すことを宣言したオバマ大統領のプラハでの演説にふれ、核保有国である米国大統領の発言としては勇気のある発言だと受け止めていると指摘。「このようなときこそ日本政府はもっともっと核廃絶に向けて、世界のなかでリーダーシップをとるべきだという感を強くした」と語った。

 さらに、日本被団協と麻生首相が原爆症認定訴訟原告の救済策で合意した件について、「文書が交わされたのは喜ばしい」と一定の評価をしながらも、「さまざまに残された問題もいくつもある」として、6団体の代表者に問題点の指摘を求めた。同時に、この問題については長崎1区で党原爆症認定制度見直し作業チーム座長の高木義明前衆院議員らを中心に、被爆者援護の立場で対応するよう官房長官らに申し入れ等を重ねてきたこおも明かした。

 そのうえで鳩山代表は、来る総選挙においては政権交代を実現し、国民の皆さんのためによりよい政治を作り上げることを目指して頑張っていると改めて表明するとともに、政権交代実現の暁には皆様方の要望を解決していただけるよう最大の努力をしていくとした。

 6団体の代表者からは非核三原則の法制化を求める声が数名から出るとともに、被爆者側として納得できない点等について、民主党に引き続き追及してほしいとの要請があった。

 

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