児童への虐待や強制わいせつが日常的に繰り返されているとして警察の捜査を受けるなど、大きな社会問題になっている千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」の実態を知るため、元園児と民主党議員との懇談会が２２日、国会内で開かれた。石毛えい子・肥田美代子・田中甲・松崎公昭・原口一博各衆院議員が出席した。

　会では、現在高校などに通っている５人の元園児たちが、園長や職員から毎日のように殴る蹴るの暴行を受け、さらにハサミや刃物、竹刀で体を傷つけられた生々しい体験を証言し、「思い出すとつらいことばかりですが、まだ園内に残っている私たちの後輩が明るく落ち着いて暮らせるよう力を貸してください」と口々に訴えた。

　これに対し石毛議員らは、これまで手を差しのべられなかったことを率直にわび、「千葉県議会の民主党が問題解決に向け全力で取り組む」（松崎議員）、「ぜひ園を訪問して実態を調査したい」（田中議員）と決意を述べ、今後の支援を約束した。