鳩山由紀夫代表は12日夜、党本部で記者団に対し、同日行われた「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)主催の討論会での麻生首相との党首討論を終えた感想などを語った。
鳩山代表は「民主党の政策が伝わるよう私なりに努力した。どちらに説得力があったかは聴いている国民の皆さんにご判断いただきたい」と述べたうえで、麻生首相には改革に対する姿勢がないと強く感じたと指摘。「本来、これからの4年間で何をやるかよりもこれまでの4年間で何をしてきたかが大事である」として、この4年間、自公政治によって国民の皆さんの生活が厳しくなっているにもかかわらず、その総括や反省がないままに政権公約を高らかに掲げる麻生首相をはじめ自民党の姿勢を問題視した。
また、麻生首相から財源論および安全保障・外交問題への質問が多かったことについては、「財源論は想定内」と述べ、「これまでムダ遣いを放置してきた政府・与党としてはムダ遣いがあるとは言えない」との見方を示したうえで、「政権をとればできると思っている。ムダ遣いをなくせば十分財源は生まれると確信しているので責められても不安はない」と明言した。
外交・安全保障に関しては、「政権をとってもすぐに変えられるものと変えられないものがある。継続性のなかで基本的な考え方を示し、他の国との信頼関係のなかで構築させていく問題」だとした。
討論において、民主党を攻めるスタンスに終始した麻生首相に対しては、「政治家の矜持の問題」と一蹴。「この国をどうするかという大きな議論がない。官僚任せの政治から抜けられないことの表れ」と述べた。
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