鳩山由紀夫代表は23日午後、東京都内の谷中商店街を練り歩いた後、街頭演説会に参加。地元商店街や買い物客らと握手を交わすなど交流し、途中、立ち寄ったお店で購入したメンチカツをほおばり「美味しい」と笑顔を見せるなどひと時のふれあいを満喫した。
街頭演説では鳩山代表ははじめに、本日午前中に出演したテレビ番組のなかで、自民党の麻生総裁、公明党の太田代表が「今、経済状況は良くなってきている。だからこれからも自公政権に任せてほしい」と発言したことを取り上げ、「信じられない思いだ。4年間で私たち国民の暮らしはどうなったか」と提起。自民党は4年前マニフェストで「郵政民営化をすればあらゆることが良くなる」として、景気、地域社会、さらには社会保障までもが良くなると喧伝したが、実際にはそうなっていない国民感覚と乖離したものと批判した。
この間、消えた・消された年金記録の問題も明らかになったとも指摘し、選挙のたびに1年後には解決すると公言しながら参院選挙からすでに2年が経過するなか解決には程遠い現状だとして、「このようなことを看過することはできない」と自公政権の姿勢を批判。年金記録問題の解決、年金制度の抜本的見直し、医師不足や介護人材の確保を一例として、「人の命より箱もの行政優先の官僚主導の政治を改め、友愛精神、友愛社会の実現、一人の命も粗末にしない政治をつくる」と約束した。
さらに、民主党が掲げる子ども手当にも言及、経済的理由で子どもを産み、育てることをあきらめることがないよう、社会全体で子育てを支援していく考えを強調。あわせて、中小企業への支援策をより充実させることで「街を元気にしていく」とも主張した。
街頭演説会には約1000人が集結、鳩山代表の訴えに熱心に耳を傾けるとともに民主党への熱い激励、声援を送った。
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