岡田克也幹事長は28日夜、島根県浜田市で街頭演説に立ち、新しい政治の中でもう一度元気な島根にしていこうと、地域主権の民主党の政策を説明した。
岡田幹事長は「今、日本中で、大きな地殻変動、大きな変化の波が起ころうとしている」と指摘。「国民の皆さん一人ひとりが、大きな選択をしようとしている」と指摘。ある人が「戦後初めて日本人は、自分たちの力でこの国を変えようとしている。それができるかもしれない」と言ったことを紹介し、「この歴史的な変化のときに単なる傍観者ではなくて、一人ひとりが主人公になって、この国を一緒になって変えていこう」と訴えた。
障害者自立支援法や後期高齢者医療制度、生活保護の母子加算廃止などを例に、最も弱い立場にある人が、さらに予算を削減され、厳しい立場に追いやられたことに言及し、政治を変える必要性を訴えた。
また、地域主権の政策に触れ、中央集権ですべてが決定されるのではなく、地方、都道府県が自己決定し、権限と財源を持って変えるような形で大きく国の仕組みを変えることこそ、本来国会がやらなければならないという見解を示した。
さらに岡田幹事長は「1次産業で食べていけないようでは、地域が元気になるはずはない」と述べ、日本は毎年2兆数千億円の農業予算を使っていたが、食料自給率が下がり続けていること、林業、漁業などの現場も疲弊していることに言及。政策の誤りをただし、しがらみにとらわれない新しい政治を始めて、この国を変えて、元気な島根県にしていこうと呼びかけた。
会場の市役所前には約1000人が集い、幹事長の訴えに聞き入った。演説会終了後、岡田幹事長はいったん車に乗り込んだが、信号待ちの間に下車し、名残を惜しむ人びとと握手して交流を深めた。
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