鳩山由紀夫代表は31日夜、党本部で囲み取材に応じ、昨日の衆議院総選挙での勝利を受けて各国首脳らから電話を受けたと紹介し、積極的に外交へ取り組む姿勢を見せた。
鳩山代表は「今回(選挙期間中)地元には1日も入れなくて大変申し訳なかったと思っている。それにも関わらず20万を超える得票をあげていただいた。皆さんが『政権交代だ』『政治が変わるぞ』と大きな期待をもって選挙活動をしてもらったことは大変ありがたい。私の人生における最高のプレゼントを有権者の皆さんがして下さったと心から感謝している」と述べた。
「『チーム民主』としてやらなければならない、官僚任せになっていた日本の政治をよみがえらせ、国民の皆さんが主役になる政治を、すなわち初めての民主政権を作るという意気込みを示したい。それに向けて全身全霊を傾ける」と決意を語った。さらに、国民の皆さんの多くが、今までの政治で大変苦労し、「だからこそ民主党、しっかりと頑張ってくれ」「だからこそ政権交代なんだ」と一票を投じていただいた期待に応えるためには、笑ったり浮かれたりしている場合ではないと語った。
各国首脳・外交関係者からお祝いの電話を受けたことにも言及。韓国の李明博大統領とは、北朝鮮や拉致の問題の解決に向けて努力し、日韓米で緊密な連携を取ることが大事だと伝え合い、オーストラリアのラッド首相とは、日豪関係の発展のためにお互いに尽くそうと話し、ラッド首相から、明治維新以来の新たな改革で非常に期待すると言われたと紹介した。米国のルース駐日大使には、日米関係の発展のために頑張ろうという旨をオバマ大統領へ伝言したと述べた。
明日9月1日に消費者庁が発足することへの受け止めについては、「決して『消費者庁を作るべきではない』と申し上げている訳ではない。仙谷由人議員(人権・消費者調査会長)はじめ、党の思いがかなり入る消費者庁になっているので、その実現については前向きに考えたい」としたうえ、「なぜあのような人事を急いでする必要があったのか」とあらためて指摘、今、それをとめることはなかなか難しい現実だが、政権を取った後に人事を変える可能性は残っているとした。
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