小沢一郎幹事長、輿石東幹事長職務代行(参議院議員会長)は12日夕、甲府市内で揃って会見を行った。
来年の参議院議員選挙への輿石幹事長職務代行の出馬に関する質問に、輿石幹事長職務代行は、国政報告会でも出馬を求める声が続いていたことを踏まえ、「たいへんありがたい、過分なご挨拶をいただいた」としたうえで、「私もこのことについて真剣に考えさせていただきたいと思っている」と述べた。
小沢幹事長は「先ほど(国政報告会の来賓挨拶で)も申し上げたが、輿石先生に助けていただいて、今日まで代表、幹事長をつとめさせていただいてきた」と述べ、「今後もそうしていただく、当然そうしていただけるものと信じているし、そうでなければ円滑な党運営、党の団結を保つことができないので、ぜひともそうお願いしたい」と出馬を求める意向を示した。
県知事選挙や首長選挙への対応に関する問いに小沢幹事長は、「できるだけ志を同じにする知事さん、首長さんが出ていただければいいなと思っていることは間違いない事実である」と前置きしたうえで、しかし、「第一義的には都道府県連でそれぞれ対応していただいている。いろいろ地域の事情がそれぞれあるから、こうでなければならないということはない」「最初から党本部でどうのこうのということではない」と説明し、地域の事情に即していく考えを語った。
参院補選において自主投票を決めるなど、自民党との距離を置くようになった公明党との選挙協力はあるかについて、および連立を組む社民、国民新両党との参議院での国会対応における協力のあり方に関して小沢幹事長は「社民党と国民新党は現在、連立与党であるし、また先般の選挙もお互いに協力していい成果をあげたわけなので、その協力関係は維持していきたいと思っている」と説明。同時に「そのことはそのこととして、党として考えれば、過半数を目標にして(選挙を)やるというのはどの党も当たり前なので、それはそれとして目標を掲げて頑張りたい」と表明した。
公明党とは「党と党としての何か話し合いをするとか、連携するといった類のことは一切考えていない」と述べたうえで、「ただ、私どもの候補者を応援してくれる人であれば、公明党であろうが、共産党であろうが何党であろうが大いに結構なことなので、その点を否定しているわけではないが、党として形の上で何かをする考えは今はもっていない」と述べた。
輿石幹事長職務代行は「参議院の今後の国会対応は今までと何ら変わりない。社民党と国民新党とは一層協力関係で運営していく。形は何ら変わる必要はない」と語った。
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