国会内で14日午後、国対正副委員長と先の衆院総選挙で初当選した新人議員との打ち合わせ会が行われた。
会には小沢一郎幹事長が出席し、自らの経験も語りながら、「自分自身の修練、修行を積んで、地元の皆さんの期待に応えられるような、立派な政治家に育ってほしい」と檄を飛ばした。
「私も40年前を振り返ると、国会も会館のなかも全くわからずに、初めての経験で戸惑ったことを思い出す。しかし、そんなことはすぐ慣れる」としたうえで、「本来の使命を頑張るようにしてほしい」と語り、国会議員の職務を全うするよう強く求めた。
一年生議員当時、定足数をカバーする意味で、自身の所属委員会だけでなく各委員会に国対の指示のもとで出席したことも明かし、「ばかばかしいことのように感ずる人も多いとは思うが、考えようによっては、所属委員会ばかりでなくて、あちこちの委員会でいろんなことを経験できる」とも指摘。自らの専門分野以外の委員会に参加することも「ひとつの有益な経験、修行」だとの認識を示し、「そういうことをこなしながら自分を磨いていってほしい」と述べた。
「院内の活動でも、地域の活動でもいっしょうけんめいやっていれば必ず誰かが見ていてくれる。そして、いずれいい結果を皆さんにもたらす」とも強調。幹事長自身は政務次官になるのも同期当選の議員のなかで一番最後であったし、国務大臣になるのも一番最後で、しかも解散・総選挙のためにたった半年しかその任になかったと経験談を語り、「そういう経過であったが、くよくよせずに自分に与えられた職責を自分としては一生懸命頑張ってきた。自民党時代だが、結果としては自民党で最年少の幹事長に指名され、それなりに働くことができた」と振りかえった。
「与えられた仕事をきちんとこなしていく中から必ず皆さんの将来の展望も開けてくる。先輩の言うことを聞きながら、自分自身の修練、修行を積んでほしい。それこそ、地元の皆さんの期待に応えられるような、立派な政治家に育ってほしい」と強く求め、「皆さんの健闘を期待する」として挨拶を締めくくった。
続いて山岡賢次国会対策委員長が委員会のあり方、運営、委員の動きなどについて説明するとともに、「わが党の命運は皆さまにかかっている。政権を取ったときの一期生・145人が当選されるということは、今後、どこの党においても永遠にないと思う。この勢力が1人とも欠けずに維持できるということは、この政界はいずれ皆さまの時代が来るということ。これをぜひ念頭においていただいて、私たちはまた、そのことを期待して、党をあげて、幹事長、国対委員長はじめ総力をあげて、『皆さまに頑張っていただきたい』という思いで臨んでいくので、その期待に応えてほしい」と要請した。
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