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2009/10/16
今後の予算編成「さらに事業仕分けなどを行って削れるものは削る。切り込んでいく」鳩山総理
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 鳩山由紀夫総理(代表)は16日午後、官邸で記者団に答えた。

 冒頭、英国ロンドンで開かれていた体操の世界選手権で、日本の内村航平選手が男子個人総合で金メダルを獲得したことへの見解を問われ、「素晴らしいことですね」と称賛の言葉を示し、「オリンピックも通じて史上最年少で、日本人として、世界選手権で(優勝した)。『内村君がんばったな』、『いよいよ体操ニッポンの時代がまた復活したな』という思いで非常にうれしい」と語り、「私もあやかって金のネクタイをしてきた」と笑顔で応じた。

 続いて、概算要求の総額が95兆円となると伝えられているなかでの、今後の予算編成のあり方に関する問いには、「この額からさらに事業仕分けなどを行って、削れるものは削る。仙谷由人行政刷新担当大臣のもとで、本当に必要なものばかりなのか、不要不急のものがまだ新年度予算にあるのではないかということで、切り込んでいってもらいたい。これからまだ戦いは続くと思っている」と述べた。

 同時に「当然のことながらどんどん膨らむような予算にすれば財政がもたなくなる。その点は頑張ってすべての大臣にもっともっと切り詰めるものは切り詰めるようにと指示を出しているし、仙谷大臣が頑張ってくれると思う」と語った。

 米国政府が2012年までに2001年度比で自国の核兵器を半分近く削減する方針を明らかにした点については、「オバマ新政権になって、『核のない世界をつくろう』ということで必死に大統領を中心に動いていく姿が見えてきて、大いに評価したい」と表明。「2001年に比べて半分にするという目標も、かなり達成に近いところまできているのではないか」との見方も示し、あわせて「減らすのだという意欲を示すことは世界に向けてのメッセージになるし、さらに努力を願いたいという思いは当然持っている。これからノーベル平和賞も受賞されるのであるから、さらに核のない世界に向けて、オバマ大統領に努力願いたいと思う」と求めた。

 そして、日本政府が昨日15日、国連総会の軍縮に関する委員会に「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意」をうたった核廃絶決議案を41か国の共同提案の形で提出したことに言及。「これに関しては今まで、アメリカは反対をしてきた。しかし、今回初めてオバマ新政権になって、我々も新政権になり、協力体制のもとで賛成というよりも共同提案してくれた。これは大変ありがたいことで、このことでもオバマ新政権が核廃絶に向けて、並々ならぬ決意を示していただいたと思って評価している」とも語った。

 核兵器の廃絶をうたった日本の決議案の提出はこれで16年連続となるが、米国はブッシュ政権下では反対票を投じてきていた。それが今回は、初めて共同提案国に加わった。

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