小沢一郎幹事長は18日午前、横浜市内で民主党関連事務所を訪れ、その後、記者団の質問に答えた。
事務所訪問の目的について「民主党内閣、鳩山内閣がスタートして初めての国政選挙、大きな選挙なので、ぜひみんなでがんばってもらって勝利をしてもらいたいということで」と語った。また、「20日には鳩山総理が応援に入ることになっているので、あと1週間がんばってもらいたい」と激励したことを明かした。
「なにがなんでもという気持ちでしっかりがんばってもらいたい」と述べた。
情勢に関しては「民主党に対する支持は依然として高い、大きなものがあると思う。ただ、衆議院の総選挙が終わったばかりで、まだ県民や市民の皆さんは実際に選挙が行われているという認識がまだ広まっていないのではないか」との認識を示した幹事長は、「そういう意味では投票率が(上がらないのではないかと)心配している」と語った。そのうえで、「ぜひ総理遊説をきっかけにして全県民、市民のみなさんに声かけを徹底してもらいたい」と県連幹事長はじめ関係スタッフに求めたことも明らかにした。
相乗り原則禁止の方針を地方の首長選挙や町村議会選挙に広げていくこともあるかとの問いには「県知事選や政令市での相乗りは有権者の皆さんから見てわかりにくいので、それはできる限り徹底していきたいと思っている。それ以下の、規模の小さい市町村ということになると、政党本位ということを徹底するのは、まだまだ時間がかかるだろうと思っている。その意味では当面県知事選、政令市長ということで、できるだけ自前の候補を擁立してもらいたい」と表明。「だんだん、党内的にも、国民の皆さんの意識のなかでもそういう認識が広まってきていると思う」とも語った。
参院補選における2議席獲得の意義については、「本来神奈川は民主党の議席であった」と述べ、「その意味でも何としてもということがひとつ」あるとし、「参議院ではまだ民主党は過半数になっていない。そういう意味においてはこの補選、そして来年の参議院選挙に向けて過半数を目標にがんばっていかなくてはならんということ。静岡は自民党の議席であったが、県民の皆さんの支持を得て勝ち取りたい」と述べた。
来年の参院選に関連して、これまで自民党支持だった業界団体において支持撤回の動きがあることをふまえ、業界団体への対応を問われた。幹事長は「長期政権のなかで、どの団体も自民党一本やりでやってきた。しかし、現実的にはその団体の人がそのまま自民党を支持していたら、政権交代などありえない」と分析。「団体のトップの認識と、一般国民の政治に対する意識というのがまったくちがっていたということ。それは自民党の政治家と一般国民との間でも言えることで、上層部の、担当の人たちの考え方、それから政権をもっていた自民党の政治家の意識や行動と、一般国民のみなさんの政治に対する期待、考え方が完全に遊離してしまっていた。人心が離れたということだ」と指摘。
「ですから、やはり所属している歯科医師会であれ、医師会であれ、農協であれ、何であれ、構成員の皆さんの声が自民党の政治ではだめだということと、新しい政権に期待するという声が大きくなってきているということだと思う。その意味では、いろんな自民党の旧来の支持基盤というのは根底から崩れているということだと思い、私どもとしてはトップの人がどうこうではなくて、いっぱんの皆さんの気持ちにそえるようにしていくのがこれからの課題だと思う」と語った。
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