トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2009/10/20
医療専門家の視点を加え医療政策の立て直しを 総理、「国民の生活が第一。」の政治実現を浜松で改めて宣言
記事を印刷する





 鳩山由紀夫総理大臣(代表)は20日午後、JR浜松駅前で行われた民主党の街頭演説会に参加し、同日は政権交代後初めての街頭活動となったことをふまえ「衆議院選挙がよみがえってきた」と国民の皆さんとの久しぶりの交流に高揚する思いを語りながら、「国民の皆さんのお心を大事にしながら働くことをお約束する」と力説。「国民の生活が第一。」の政治の実現に奮闘する決意を改めて示した。

 冒頭、鳩山総理は駅前を埋め尽くした約2000人の聴衆のみなさんに「お集まりいただきありがとう」と謝意を表明。「鳩山政権ができて、ヨチヨチ歩きではあるが1カ月経った。皆様方にとってこの政権に対して、もっと頑張れと背中を押していただけるのであれば、その思いのすべてを更に与えていただきたい」として、民主党への力添えを呼びかけた。

 鳩山総理はここ静岡において、医療の専門家の視点を加えながら医療政策を立て直して行きたいとの考えも示し、「人の命をとことん大事にする新しい政策をつくる。文字通り、人の命を大切にすることを政治の世界に植えつけるため」、新たな流れを静岡からつくっていくと述べ、「みなさんのために、日本の政治を新しいものとする、さらに加速度をつけるため」に民主党への支持を寄せてほしいと重ねて求めた。

 そのうえで鳩山総理は「少し国政の話をさせてください」として、前政権の政治の在り方に言及。長期政権が続くなかで、優秀な官僚に頼ってしまう政治が行われるようになってしまったと改めて指摘。一方で鳩山政権においては政治家主導の政治を推し進めつつあることにふれ、「官僚の皆さんは鳩山よりも頭は優秀。でも、一番大きな違いは選挙という洗礼を私たち政治家は受けている。選挙によって、国民の皆さんのお一人お一人のお心を常に念頭におくことができるという意味で大変恵まれている」と主張した。

 新政権は「官僚の皆さんに知恵はもらうが決めるときは政治家が決めさせていただく」と表明した鳩山総理は、「国民の皆さんの気持ちを受け止めて、政治が主導して物事を決めていく。そのことをいま、行い始めている」と新政権の政治の在り方を語った。

 議論の過程においては閣僚の間からいくつかの考え方が出てくることもあるとも明かし、「でもこれはむしろあっても当然」との認識を示すとともに、「しかし最後の最後で閣議で決めて必ずひとつにする」として、さまざまな考え方がある政治家の考え方を寄せ集めながら、最後には「国民の皆様方に一番望ましい答えは何か」との視点で結論を導き出していくことになると説明した。

 その一例として「子ども手当て」をあげ、「来年からは支給させていただこうと決めている」と力説するとともに、特に少子化問題は日本の国力を弱めることになるとの認識を示し、「子どもたちが街中でしっかりと頑張っている」日本に変えていきたいとの思いのもと、少なくとも経済的な理由で子どもが持てないという状況を日本社会からなくしていくため、この政策の実施は不可欠だと力説。財源の一部の負担を地方に求める声もあるが総理自身は「全額国が支払うべきだと思っている」と述べ、「いずれにしても最後には国民の皆様方に望んでいただける形でしめていく。どうか子ども手当てを楽しみにしてほしい」と訴えると大きな拍手が沸き起こった。

 また、深刻化する現在の医師不足は「国の財源が少ない」「医療費・社会保障費を削ることで凌ごう」とした財務省主導の発想のなかで医療費・社会保障費を切り捨ててきた結果、前政権が地域医療を崩壊させてしまったものだと分析。「これを何とか変えないといけない」として、「医療にお金を使ってもいいではないか」と聴衆に問いかけると、聴衆からは大きな賛同の拍手が沸いた。

 「財源がきびしいのはわかる」とした鳩山総理は民主党政権においては、ムダ遣いを徹底的に調べてムダをなくすなかで、大切な地域医療が復活できるようにしていくと表明。「そのためにも、地域の医療に一番ふさわしい政治家が必要」とも訴えた。

 多くの皆さんがかけつけてくれたことについて、「大勢の皆さんがこの新しい政権を期待しているぞ。でもおかしなことをやったら許さない、注文つけるぞ。そんな目で、私を見てますね」と聴衆に語りかけた鳩山総理は、「それでいいんです。今まで政治が遠くに感じていたかもしれないが、しかし本来、政治の主役はみなさん方だ」と改めて強調。「政策を官僚の皆さんに任せるのではなく、政治家は皆さんといっしょに政策をつくる。地元の皆さんの声を受けて、この国を、国民の皆さんのお暮らしを少しでも良くするために働くのが政治家の役割。そのために頑張る。与党も野党もなく、公平公正な政治を行っていく」と訴えると、大きな拍手が沸き起こった。

 なお、街頭演説会の司会は永江孝子衆議院議員がつとめ、大阪から駆けつけた樽床伸二衆議院議員はじめ、地元静岡からは3区の小山展弘、7区の斉木武志、8区の斉藤進各衆議院議員はじめ自治体議員もかけつけ、民主党への支持を訴えた。

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.